『誰だって自分が1番辛いとか』
コミュニケーション話が続きますが、病棟でおばあちゃんに話し掛けられることが多かったって話しましたよね。みなさんも同じような経験あるかと思いますが、
誰だって自分が1番辛い。どんな体験だろうとそのすべては本人しか持ち得ない気持ちですので、他人と比較するものではないし優劣をつけるものでもありません。
というのも、こんなことがありました。
おばあちゃん患者さんに、
「あなたはどこが悪いの?」
と話し掛けられ、クローン病のメカニズムは難しい話になるので簡潔にわかりやすく話ました。根治できない難病であること、手術を繰り返すということ、いずれは大腸癌になるということ、等々。
すると、
「あらそうなのね……私は癌だから大変なの」
と。
「『癌だから』、ってなに???」って私は思いました。
手術が必要な状況で、大変じゃないものなんてありますかね???
じゃあ、なんならイイの???とも思います。
心筋梗塞なら?脳梗塞なら?
聞けば癌とはいえ早期発見で転移もなく、胃を半分切除するだけとのこと。
かくいう私はその時、人工肛門。これから閉鎖術式。
加えておばあちゃんは追い討ちの如く、
「あなたは若いからいいわね」
って、どーゆーこと??完全になんも人の話聞いてない。
こう言ったら失礼ですけど、見たところ80歳くらいのおばあちゃん、残りの人生あと10年くらいでしょうか?
私は残りの人生60年、手術繰り返す身体なんですけど?若いからいい?加齢によってどんどん一層悪くなりますけど??どこがいい???将来に希望が見えないんですが???
癌だから大変???
私は治らないこの病と残り60年付き合っていくし手術も繰り返すしいずれは大腸癌になって全摘するのもほぼ確定ですが???
まぁ、こういうときはさすがに頭で思っててもなにも言いませんよ。同情して、
「大変ですね」「頑張りましょう」
で、やり過ごしますけれども。
どちらが大変でどちらが辛いか、これを決めるのは他人ではありません。医学的見地でもありません。
私にとってはチョロいことでも他人にとっては苦しいことかもしれませんし、逆に他人にとってはチョロいことでも私にとっては苦しいことかもしれません。
比べるものではないんです、どんなことだって誰だっていつだって患者本人が1番大変なのに違いありません。
では患者同士なら?どちらも各々にとって1番大変です。
誰かと比較して自分のほうが辛い、だから愚痴をこぼす、同情してほしい、慰めてほしい、そうして活力を得たい。その気持ち自体はだれにも否定できませんが、こと患者同士、相手だって同じ気持ちなのだということを理解してほしいですね。
こーゆーことが多かったから、私は余計に患者間コミュニケーションが嫌になりました💧
面倒臭い。付き合ってられません。自分自身切羽詰まってるコンディションで、失礼なこと言われた上でそれでも同情して慰めて励ましてあげるなんて、正直疲れます。できれば避けたい事態です。
現役で医療人やってた頃とは違うので、私だって自分の身体が最優先ですから。
なのでやはり、あんまりコミュニケーションはとりたくはない・・・
大人げない?心が狭い?聞いてあげて廻ればいい?
狭量と思われても全然構いませんね、積極的に関わるメリットがなにもないのに、慈善事業で自ら慰問して廻るって、おかしな話でしょう。
病院は自分の治療に専念するところなのだから。disられる謂われはないですね。
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