SNSでよく見聞きすること②「寛解してたら何食べてもいいの?」

きくらげの食事メソッド
きくらげの食事メソッド
この記事は約4分で読めます。

SNSでよく見聞きすること②「寛解してたら何食べてもいいの?」
前回に続きますが、Yes、Noでは簡単に答えられない食事の難しさ

 

「寛解してたらなに食べてもイイんですか?」→No!

この質問、ほんとに多く見かけます。
『寛解=治った』と誤認識している方もいるくらいです。
『治ったけどまた再発した』そういう解釈ですね。
胃炎とかでしたらちゃんと治るし、また再発することもありますが、そもそもIBDに根治はありません。治りません。
ですから比較的落ち着いているステージを寛解期といい、再び増悪傾向になると『再発』ではなく『再燃』といい、『活動期』としています。治らないから再発もないんですね。あるのは『再燃』。

そして、寛解期であっても治っているわけではないのですから、何を食べてもイイ、とは言えません。
これ、誰も言えないです。医師も栄養士も絶対「なんでもOK」なんて言うことはないはずです。

寛解していれば、食事の制限はかなり緩めにしててもOKとは言ってくれるとは思います。
昔は寛解しててもガッチガチの厳しい制限でしたが、近年はそこまで制限する必要性はないと考えりています。
むしろ安定しているのに制限が厳しすぎるとストレスで悪化してしまうこともあり得ます。
とはいえ、制限しなければならない食品というものはありますので、なんでもOKではありません。

前回の繰り返しになりますが、健常者でさえ、お腹が痛くなったり下痢したり、時には下血することもあるくらいです。
私たちIBDなら健常者以上にお腹が弱く健常者以上に気をつけなければなりません。気をつけていないと悪化し再燃してしまいかねません。
そのことをお忘れなく。

 

「和食中心なら大丈夫ですか?」→そうとは限らない

これもまた良く見聞きします。
よりも食事制限のガイドラインがずっと厳しかった頃、クローン病は『セミベジタリアン』と喩えられたりもしていました。

それってどういうこと?
と言うと、
ベジタリアン→菜食主義(肉・魚を食べない、野菜のみ食べる)に対し、
セミベジタリアン→菜食中心でたまに魚や鶏肉や卵を食べる程度。

これがクローン病の食事、という枠組みがありました。
的外れということもありません。
豚や牛は脂が多いですし、動物性たんぱく質が増悪因子になるとも言われていますし。
クローン病は高カロリー、脂質制限、良質なたんぱく質の補給、軟菜対応、ですからね。
となりますと、豚や牛を避け、低脂質の魚や鶏と野菜を多く摂る和食は理想的ともいえて、実際に海外から健康的な食事の形態として和食が注目されていますよね。

しかし、クローン病は和食中心なら大丈夫か、と言いますと、やはり一口にYesとは言えません。

 

和食で気を付けること

和食で気を付けること一番に『繊維』です。

水溶性の食物繊維ですとちゃんと消化できますし、腸内細菌のご飯にもなってくれるので望ましいのですが、難消化性食物繊維は人間はこれを分解する消化酵素を持っていないので消化ができません。

どういうのが難消化性かというと、
葉ものの軸の筋張ってるところ、キノコ類、こんにゃく、硬くて咀嚼によって物理的に小さくするのが難しいもの。
これらは要注意というより厳禁というくらい意識しておいたほうが望ましいでしょう。

消化できないものは腸管に詰まって塞き止めてしまう『フードプロッケージ』と呼ばれます。

クローン病は、狭窄があったり、狭窄がなくとも癒着が激しかったりと、消化器の動きがかなり悪いです。
そのため、気を付けていても腸閉塞になりやすい。

そんな体でフードブロッケージを摂ってしまえば腸閉塞のリスクはガツン!と跳ね上がります。

野菜中心の和食にはこうした落とし穴があります。
健常者でしたら便通が良くなったりもしますしヘルシーですから体重管理にも望ましいですし、まさしく理想的といえますが、クローン病の場合はそうとも限らないので、◯◯なら大丈夫と一口には言えないのです。

また、刺激物にも注意です。和食にもわさび、生姜、らっきょう、そうした薬味や漬物があります。

刺激物はダイレクトにお腹に影響を及ぼしますから、試してみて下痢をしたりお腹が痛くなるようでしたら避けたほうが望ましいです。
比較的平気な方のほうが多いとは思いますが、やはり個人差がありますので。

いずれにしても、一口に『良い』とか『大丈夫』とか、断定的なことは誰にも言えないのです。

 

カテゴリー『きくらげの食事メソッド』はコチラ↓

きくらげの食事メソッド

コメント

タイトルとURLをコピーしました