これまでクローン病の治療に直接的なお薬のお話をしてきましたが、今回は直接的な治療薬ではありませんが私たちIBDに欠かせられない日常のお供のお薬の紹介です。
IBDの方々は寛解期であっても微弱な炎症は常にあり、腹痛や下痢になりがちです。
また手術の後遺症で癒着が激しく腸管の動きが悪くてお腹が張ったり、吐き気がでたりすることもあります。
そうした症状に対するお薬をまとめて紹介します。
※ありふれたお薬なのでジェネリック等の細かい情報は省きます。
プロマック
胃痛薬です。胃の粘膜を保護します。
ガスコン
ガス溜まりに作用しお腹の張りを軽減してくれます。
ナウゼリン
吐き気止めのお薬ですね。同時に腸管の動きを少し助けてくれます。
大建中湯
腸管の動きを良くしてくれます。
整腸剤
お腹に役立つでお馴染みですね。お腹の調子を整えてくれるプロバイオティクスです。
IBDは腸内細菌嚢のバランスと大きく影響しますので、善玉菌は多く摂りたいですね。
抗生物質
感染症になりやすいですし、治りにくいですから大事ですね。
ですが、抗生物質はお腹にダメージを与えます。また、腸内細菌叢を破壊してしまうので忌避する方もおります。
さっさと服用してさっさと叩くべきか。判断や価値観が難しいところですが、風邪等も高熱など長引かせ消耗するとクローン病そのものの病態を悪化させてしまうので、必要とあらば取り入れるべきだと個人的には考えます。
しかし、可能な限り最小限に抑えたいのもまた時事的ですので、日頃から感染症対策をすることと、葛根湯などで症状が酷くなる前に対応するなどして日頃から備えましょう。
解熱・鎮痛剤
お腹が痛い、それがクローン病。そのため先生も鎮痛剤の類いは処方はしてくれますが、飲まないに越したことはありません。これらは胃や腸にダメージを与えてしまいますので、ロキソニンなどの強力な鎮痛剤ですと下血したりします。
そのため極力避けるのがセオリーです。
極力服用は避けたいとはいえ、歯や眼や頭など『首から上の痛み』には我慢は良くありませんので、そうした時は服用しましょう。
※ロキソニンは避けてカロナールなどアセトアミノフェンが望ましいです。
発熱と腹痛は可能な限り気合いで耐えましょう。というのも、心意気の問題になりますが一生ついてまわる苦痛なので、しょっちゅう飲んでたらやはりダメージですから。
私たちは慢性的に痛みがあるので常人より痛み対する精神的耐性は高いです。頑張りましょう。
あまりに耐え難い痛みと高熱の場合は仕方ありません。消耗も病態悪化に繋がりますから酷いときは飲みましょう。
※鎮痛剤については別途、記事を個別で作成します。
サプリメント
栄養状態によりますので市販品を服用する前に一度主治医と相談すること。
- 水溶性食物繊維→水分を吸収し便を固めてくれます。
- 酸化マグネシウム→便を柔らかくします。
- 亜鉛→欠乏すると味覚に異常が顕れます。
- カルシウム→骨粗鬆症になりやすいので場合によってはサプリメントで補う必要があります。
- その他ビタミン&ミネラル→適時摂取。
サプリメントの必要性は賛否両論あるかと思います。食事から過不足なく摂ることが一番望ましいですが、制限がある中難しいのも事実です。
別途お話します経腸栄養剤を飲んでいる方も多いと思いますので、そうそう欠乏症になることはありません。
また血液検査で異常がないのであれば自ら補う必要性は高くはありませんし、異常がみられたらサプリメントも処方してくれますので、高く意識する必要はないかと思います。
勿論、成長期であれば主治医と栄養士からきちんと指導と処方があります。
また手術で小腸の終わりのほうを多く切除してしまった場合や、ステロイド製剤を服用している場合は、微量元素は不足しがちになります。こちらの場合も主治医がしっかり血液検査のほうで栄養状態チェックしてくれますので、基本的には主治医の指示に従いましょう。
※タミフル
インフルエンザのときのみ服用します。
飲むべきか避けるべきか、先生によって考え方が違うので一概にいえませんが、私の主治医はインフルエンザは身体の消耗が激しすぎるから『怪しいと思ったらすぐ飲んで高熱が続かないようにして早く叩け』との指示ですので、症状がでたらすぐクリニックにいって処方してもらい服用すると、2日で熱は下がります。
インフルエンザや新型コロナウイルスに関しましては主治医と相談して、もしかかったらどうすべきか、しっかり対策を立てて備えておきましょう。
おおむねこんなところです。ジェネリックや市販品も一部はございますので常備しておくと望ましいです。
私はナウゼリン、ガスコン、大建中湯、カロナールを二回分入れた小さいチャック袋を、ポーチや鞄、ジャケットやパンツなどあちこちに忍ばせています。
カロナールを飲むことはほとんどありませんが、癒着が激しいのでナウゼリンと大建中湯は欠かられせないですね。
薬物療法のお話は一旦これで終わります。
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