8月の映画まとめログ(2025)
今月はやや少なめかな?(少なめっていう量ではない💦)名作揃いで、幅も広く観れましたね。
■ 雨の町
製作年/国:2006年・日本
監督:田中誠
【あらすじ(ネタバレなし)】
地方都市で発見された、不可解な子どもの遺体。事件を追うルポライターは取材を進める中で、35年前に起きた小学生集団失踪事件の存在に辿り着く。当時の関係者や町の記憶を丹念に拾い集めるうち、過去の出来事と現在の事件が静かに重なり合い、町全体を覆う“語られなかった真実”が浮かび上がっていく。派手な演出は抑え、湿度の高い空気と人間の感情を丁寧に積み上げていくミステリー。
▶️感想:
隠れた名作だと思ってます!『神隠し』という実に日本のホラーらしいテーマで、しかしその実体はというと……恐ろしくもあり、哀しくもあり、深みもあります。 なに言ってもネタバレになっちゃうくらい、わかりやすいストーリーで入り込めます。でもありきたりってわけじゃなくて、すごくドラマ重視な作品かな。感情移入しちゃいますね。人によっては涙ありかも。あと真木よう子さんが若い。とにかくオススメできる!
■ 感染
製作年/国:2004年・日本
監督:落合正幸
【あらすじ(ネタバレなし)】
経営破綻寸前の病院に運び込まれた謎の患者をきっかけに、院内で異変が連鎖的に発生する。原因不明の“感染”が、医療現場の倫理と人間性をじわじわと侵食していく病院ホラー。
▶️感想:
昔、初見のときは結構怖かったですね、今観ると違う意味での怖さがある。医療崩壊な現場なら、こういうこともあるのかもしれない……。果たして未知のナニカなのか、怪物なのか、オバケの類いなのか、はたまた集団ヒステリーなのか。そういう怖さ。限界に達したとき一体なにが起きたのか、どんな結末が待ってるのか、観てのお楽しみ。
■ うずまき
製作年/国:2000年・日本
監督:Higuchinsky
【あらすじ(ネタバレなし)】
町全体が“渦巻き”に取り憑かれていく異様な現象を描く。日常が少しずつ歪み、やがて逃げ場のない狂気へと変貌する。伊藤潤二原作の世界観を実写化した異色ホラー。
▶️感想:
名作漫画原作ですねー。原作のラストまでは描かれていませんが、十分にまとまった完成度かと思います。実に不思議で気持ち悪い。大杉漣さんがイイ味だしてます。原作の良さちゃんとでてて、怖いっていうよりミステリーって感じの作品ですね。
■ 人間蟲
製作年/国:2005年・アメリカ
監督:マーク・ティート
【あらすじ(ネタバレなし)】
人間に寄生する未知の虫と、それを狩る宿命を背負った男の戦いを描くホラー。突如現れる不可解な事件と連続する異変を追ううち、事件の裏にある“蟲”の存在が明らかになっていく。派手な怪物描写よりも、不安と疑念を積み重ねる構成が特徴で、B級テイストながら心理的な緊張感を重視した物語が展開される。
▶️感想:
これまた名作!今回そればっかだけど。低コストのB級なんですけどね、お話としてはすごくよく出来てて緊張感もあって、また結末が予想できなくて、すごく引き込まれてるんですよ。戦いとはいってもバトルアクションではなく、実際の戦いは過激なものではありません。むしろ精神的な戦いって感じ。ホラー×ミステリー寄り。加えてドラマが熱い。ハンターとなった男の背負うものとは…そこがグッとくる。ちなみに強面の男がハンターとしてでてくるのですが、よぉーく見るととても優しい顔立ちをされているので、二回目観るときはそんなところも楽しい。隠れた名作なのでオススメ!
■ ブギーポップは笑わない
製作年/国:2000年・日本
監督:渡邊哲哉
【あらすじ(ネタバレなし)】
都市伝説や怪異が交錯する学園を舞台に、
“世界の敵”と対峙する存在・ブギーポップを軸に描かれる群像劇ホラー。失踪や異変が断片的に語られ、それぞれの視点が少しずつ重なり合っていくことで、見えなかった真相が浮かび上がっていく構成が特徴。空気感と断片的な語りを重視した、独特の世界観を持つ作品。伝説的ライトノベル原作の実写映画化。
▶️感想:
えーきくらげは原作大ファンなので語りだすと長いので思いっきり割愛しますと、かなり、原作の通りに頑張って製作されてます!どうしてもキャスティングのイメージとかね、演出とかね、あーここは削ってほしくなかったなぁとか、端々にあるんですけど、そこは実写化の難しいところで、仕方ない部分はある。それでも、ちゃんと『ブギーポップは笑わない』に仕上がってます!主題歌はアニメ版と同じくスガシカオの『夕立ち』。ファンでしたら一見の価値ありですので、未視聴の方は是非。
■ フィンランド式残酷ショッピング・ツアー
製作年/国:2012年・ロシア/フィンランド
監督:ミハイル・ブラシンスキー
【あらすじ(ネタバレなし)】
ロシアからフィンランドへ買い物旅行に訪れた母子が、排他的な暴力と狂気に巻き込まれていく。言葉の通じない土地で、エスカレートしていく狂気。“豊かな国への憧れ”と“観光地の裏側”が反転していく中、母子は逃げ場のない恐怖に巻き込まれていく。社会風刺とスプラッターが結びついた、ショッキングな異色ホラー。
▶️感想:
率直な一番思ったことは、「こーゆーのって、あらぬ誤解を招かないかな」でした。フィンランドこんなことしてないからね!これはフィクションです。作品としては、終始ケータイカメラ撮影映像で送られます。けど見にくいってこともなかったです。何系のホラーかですが、人間が襲われだしてすぐ視聴者は「あーこれはゾン・・・ゾン?」と思うかもです。B級ですけど意外性があって結構楽しかったですよ。
■ フライペーパー! 史上最低の銀行強盗
製作年/国:2011年・アメリカ
監督:ロブ・ミンコフ
【あらすじ(ネタバレなし)】
同じ銀行で、ほぼ同時刻に起きた二組の銀行強盗。偶然居合わせた客と行員たちは、密室と化した銀行内で奇妙な状況に巻き込まれていく。互いに計画の違う強盗たちの思惑が交錯する中、事態は予想外の方向へ転がり始める。ドタバタとサスペンスが入り混じる展開で、軽快なテンポのクライム・コメディ。
▶️感想:
すごくバカっぽい笑えるコメディ。コントみたいに展開するものの、シリアスなところもちゃんとあって、バランス良し。一応、予防としてお伝えすると悪者が死ぬシーンはそこそこグロがあるので、苦手な方はご注意を。それほど怖い描写じゃないと思いますけどね。結末がまた「なるほど!」ってなり、それが面白くて良いオチでした。
■ スピーク・ノー・イーブル 異常な家族
製作年/国:2022年・デンマーク/オランダ
監督:クリスチャン・タフドルップ
【あらすじ(ネタバレなし)】
休暇先で知り合った一家を訪ねたことから始まる、極端に不快で逃げ場のない心理ホラー。違和感を無視し続けた先に待つ結末を描く。
▶️感想:
かなーり、サイコ。最初は雰囲気良いんだけどだんだんどんどんおかしなところが露呈してくる。もっともらしいこと正論を振りかざすんだけど、押し付けたらダメよね。そういうゴリゴリ勝手なことを押し付けてくる。人間が怖い系のホラーで、細かく分けるとサスペンス×スリラーになるのかな、なので大きな事件が隠れています。巻き込まれた一家はどう切り抜けるのか、かなり見応えあります。
■ ハウス・オブ・ザ・デッド
製作年/国:2003年・アメリカ
監督:ウーヴェ・ボル
【あらすじ(ネタバレなし)】
ゾンビが蔓延する島に取り残された若者たちのサバイバル。ゲーム原作らしい派手な展開が続くアクションホラー。
▶️感想:
ゲームの前日譚になるかな。セコい、チープ、雑、面白くもない。ほぼゲームも関係ない。ガンアクションだけかな、ゲームらしいのは。まぁ~安いB級ゾンビと思えば全然楽しめますけどね。期待して観るような作品ではないです。
■ ハウス・オブ・ザ・デッド 2
製作年/国:2005年・アメリカ
監督:マイケル・ハースト
【あらすじ(ネタバレなし)】
ゾンビ化の研究が進む大学を舞台に、新たな感染拡大が発生。前作よりホラーテイストが強めの続編。
▶️感想:
前作以上に薄っぺらい。時系列的にはちゃんと続編になってるけど前作観てなくても問題ないくらい関連性は少ない。よくある変異前の元の血液をゲットするために突入して回収して帰ってくるミッション系。クオリティはB級ゾンビ映画としてもちょっと弱い。やはりゲーム原作だからと期待して観るような作品ではないですね。
■ キャビン
製作年/国:2012年・アメリカ
監督:ドリュー・ゴダード
【あらすじ(ネタバレなし)】
山奥の山小屋を訪れた若者たちが、不可解な出来事に巻き込まれていく物語。一見すると典型的なスラッシャーホラーだが、物語は次第に「なぜこの惨劇が起きているのか」という裏側へと踏み込んでいく。ホラー映画の定型を逆手に取った構造と、ジャンル映画への愛と皮肉が同時に込められた異色作。
▶️感想:
これ初見だったんですけどね。「ほぉー◯◯系か」、と思ったら、「んー?何系だ?」「あ、そーゆーことなのね」、って二転三転してくる作品です。「裏側見せちゃったら面白さ半減しない?ネタバレじゃない?」と思いきや、裏側がむしろメインかもしれない他にはないタイプの作品ですかね。面白かったです。
■ 呪いの怨恨 エコーズ・オブ・フィアー
製作年/国:2021年・アメリカ
監督:ブライアン・A・メトカルフ
【あらすじ(ネタバレなし)】
ある事情から、祖父の古い一軒家を相続することになった女性。家の修繕と整理を進めるうちに、正体不明の“声”や不可解な出来事に悩まされるようになる。それは精神的な疲労による幻覚なのか、それとも家に関わる“何か”の存在なのか。徐々に明らかになっていく家と過去の繋がりが、静かに不安を増幅させていくオカルトホラー。
▶️感想:
なかなか良かったです。序盤はホラーらしく、すこし日本のホラーみたきなテイストもあって、「なんだ?ここでなにが起きたんだ?」「何系ホラーかな?」と考えながら観ていくと、「おっとサスペンスだ!」です。サスペンス×ホラーですね。そーゆー『過去』は予想してなかった。良い意味で裏切りと意外性。サスペンスとはいってもちゃんとゴースト系でもあります。上手いバランスです。ラストもこの手の作品としてはスッキリする結末かと思います。
■ スケアリー・アパートメント
製作年/国:2021年・スペイン
監督:アルベルト・ピント
【あらすじ(ネタバレなし)】
新生活を始めるため、大都会のアパートへ引っ越してきた一家。しかしその建物では、老婆の住人が亡くなった時の状態のままで家具や何もかものされている部屋があって…。アパートには奇妙な沈黙と不穏な空気が漂っていた。そして次々と家族に降りかかる奇妙な出来事。次第に明らかになるのは、アパートに隠された過去と、逃れられない違和感。閉鎖空間を舞台に、日常が少しずつ侵食されていくタイプのサスペンスホラー。
▶️感想:
予告編でも開示されてるので言っちゃいますが、亡くなった老婆!これが根元です。当時のスペインらしい偏見や差別などが詰め込まれていて、当時の社会構造がよくわかります。次々にくる怪奇現象も次第にエスカレートしてくるのも、そしてオチ、一体老婆はなんだったのか。終盤はかなり激しいです。ミステリー要素がたくさんあって考える楽しさはありますね。結末も、良くも悪くも王道、「あーやっぱりね」、です。
うーん、こうして振り返ってみてやはり名作揃い!!それも隠れた名作ですね。マイナーもマイナー、全然知ってる人がいないようなタイトルです。でもどれも面白いですよ!ご興味がありました是非ご覧になってください。
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