一通りのお話はできたかと思いますが、かなり長々と話してきましたので頭に入らないかもしれませんね。
おさらいとして、大きく割愛して箇条書きで簡潔にまとめてみましたので、全体像はコチラでイメージしてみてください。
※アンダーバーを引くと全部カラーになっちゃうので今回は一切引いておりません。
・クローン病は現代医学でも原因の特定も根治もできない難病です。一生付き合っていくことになります。
・診断は、発熱、腹痛、下痢、体重減少、お尻の痛みといった自覚症状に、血液検査、大腸内視鏡、小腸造影、を行い確定診断されます。
・確定診断されますと、医療費の助成があります。(特定疾患医療受給者証)
・クローン病の病変の特徴には、潰瘍、瘻孔、穿孔、外瘻、膿瘍、痔瘻などがあり、激しい炎症が起こり、重度の場合は手術によって病変部位を切除します。
・手術を繰り返すと、残存小腸が少なくなり、栄養が摂れなくなり、栄養障害が起こります。(短腸症候群:各種欠乏症)
・大腸の切除が大きい場合、人工肛門を増設する場合があります。
・痔瘻が酷く肛門が使えないほどの場合でも、人工肛門を増設する場合があります。
・増悪因子はストレス、食事、疲労、睡眠不足、です。
これらをいかに軽減させるかが肝要です。
・内科的治療は、制限食+薬物療法+栄養療法になります。
・薬物療法にはペンタサなどの標準治療薬に加え、ステロイド、免疫抑制剤、生物学的製剤などがあり、症状により組み合わせます。
・栄養療法は食事制限と栄養剤による補給があります。
・栄養剤は、完成消化態栄養剤のエレンタールや、半消化態栄養剤のラコールやエンシュアリキッドなどがあります。
・食事は消化器へのダメージを抑えつつ各種栄養素の適正量摂取の制限食になります。
・食事の基本は、高いカロリー、低脂肪、低残渣、刺激物禁です。
・寛解期では、軽めの食事制限と維持的な薬物療法+栄養療法。
ごはんと栄養剤の半々くらいですかね。
薬物療法のほうは生物学的製剤を定期的に投与することになります。
・活動期では、厳しい食事制限あるいは絶食と薬物療法+栄養療法。
ほとんどの栄養は栄養剤で賄うことになります。薬物療法のほうは生物学的製剤あるいはステロイド、免疫抑制剤などガッチリ使っていくことになります。
・再燃を防ぐために、安定している寛解期でも栄養剤による栄養療法は薬物療法とともに併用していくことになります。
・経口摂取も経管摂取もできない場合、中心静脈栄養(CV)で高カロリー補液を点滴で落とし体力低下を防ぐことができます。
この治療は在宅でも可能です(在宅IVH)
・薬ナシ、食事制限ナシ、栄養剤ナシ、という生活はできません。
という具合です。
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