突然に歯が砕けてしまって治療をしたのですが、クローン病であるが故に治療は大変難航しました。
みなさまにとっても他人事ではないかと思い、一連の出来事を報告したいと思います。
※2024年7月19日の記事です。現在は治療完了しております。
※ぶっちゃけ、長い長い、愚痴になります!!
でも、「あーこんな大変で面倒なことになるんだぁ」くらいの参考にはなるかと思いますので、お暇でしたら読んでみてくださいませ。
症状が起きたとき
事の発端は、突然に被せものしてある下の奥歯(6番)の土台の歯が砕けて、のたうち回るほどの強烈な痛みが走りました。
すぐに翌日かかりつけのクリニックへ行ったのですが、
そこで歯茎より上の部分は全部削りとったものの、クリニックの先生いわく、
『根っ子になにかしらの問題がある。再建しても根っ子をどうにかしないとまたすぐ痛みがでるから、抜歯するしかない』
と。
一番奥の歯(7番)も、高さがありすぎるようで噛み合わせの当たりが強く圧痛が激しく、息が通るだけでも響くほどだったのですが、
『それは今はやらない』
と、削って高さを調整することもしてくれませんでした。
そして、【クローン病】×【レミケード】×【イムラン】、極めつけに【アクトネル(骨粗鬆症治療薬)】を使っているので、
『当院では抜歯しない。書類書くから大学病院の口腔外科へ行け』
との指示ですぐに大学病院へ。
IBD治療薬の難点
IBD治療で用いるお薬は、基本的に免疫にアプローチするお薬です。
生物学的製剤も、免疫抑制剤も、どれも免疫力を大きく下げてしまいますので、最もばっちぃ口腔の傷は治りにくいどころか感染症のリスクがとても高いので、抜歯レベルの処置となりますと極めて慎重になる必要があります。
歯は顎の骨とくっついていますから、ここの回復が悪いと細菌が顎の骨にまで侵入してしまい、顎の骨の壊死や、骨髄炎、髄膜炎などのリスクがあります。
みなさんも安易に抜歯は考えず、しっかりと主治医と歯科医と相談して慎重に治療を進めてくださいね。
大学病院の口腔外科の先生の所見
『抜歯するほどの問題には思えない。炎症が強いから抗生物質と鎮痛剤で経過見て、落ち着いたら再建の報告で良いのではないか。あとはクリニックの先生の判断で』
ようは、抜くなら大学病院、再建するならクリニック、で再建したほうが良いから再びクリニックへ戻る、です。
やはり、極めつけのアクトネルがかなりネックなようで、傷の治りが極端に悪いそうです。
前述の通りのリスクを口腔外科の先生も仰っており、クローン病の主治医からもその手の話は再三言われておりましたので、今回の大学病院の口腔外科の先生も、可能な限り、限界の限界まで抜歯は先送りにするべき、という判断でした。
アクトネルは3年以上服用してるとリスクがかなり高くなるようですが、私はまだ1年程度ですのでそれほど心配はないそうです。
けれども、もし抜歯をしなければならなくなったら、日帰り入院して施術するのが望ましいと。
とにかく、クリニックの先生の判断次第なので大学病院の予約は炎症の経過をみるために2日後の外来と、その翌週に入れて、もし抜歯となったらそのとき入院の予定を決めるということでその日は終わり。
2日後の外来で炎症の程度がちゃんと減少しているのが確認できたので、やはり抜歯しないで再建したほうが良いだろうとのこと。
あとの判断はクリニックになるので、翌週の大学病院の予約はそのままにして、クリニックの先生の指示を仰ぐことに。
再びクリニックへ電話して指示を仰いだところ
『予約がいっぱいだから3日後にきてくれ』、と。
電話口で大学病院の先生の所見を伝えて書類も預かってるとお話しましたが、それでも電話口で『いや、僕は抜歯すべきだと思う』と言ってました。
強烈な痛みで鎮痛剤がまったく効かない状態で再度クリニックへ外来いったのは6日後でしたね。
大学病院で処方された鎮痛剤は勿論『カロナール』。最大で1回につき1000mgまで、これを1日4回まで服用して良いとのこと。
※勿論、特別な限定的処置です。通常こんな服用をして良いわけではありませんが、状況的にやむを得ないという医師による判断です。
しかし、最大量飲んでも全然効かず……。
体重3kg落ちました。 口の中がべとべとするエンシュアなどの経腸栄養剤は丁寧に歯磨きができないコンディションでは良くないと思い、エネルギーゼリーとサプリメントだけでやり過ごしました。
問題の6番は落ち着いてきてマシになったものの、高さのせいで圧痛のある7番がノータッチなため、激痛はずっと続いてました。
エネルギーゼリーだけなことと、痛みに堪え続ける6日間の疲労ですね、体重が一気に落ちたのは。
症状がでてから7日
そんな調子でようやっとクリニックへ。
大学病院の先生の書類を読んだ上でクリニックの先生は、
『抜かないなら、このままこれでこの歯は終わり、再建してもまた痛くなるから、削ったままの歯がない状態にしておく』
と。7番は削ってくれましたが明らかに雑で、削った後の噛み合わせチェックも雑。
『7番にある小さな虫歯の治療はどうなりますか?』
と聞いたところ、
『やらない、もうやらないよ』
続けて
『次回、歯石とりして治療は一旦終わり』
と。
まぁあれです、歯科では毎度よくある【もう来んな】って暗に言ってるってことですね。
なのでこちらも見切りつました。
都合10日目
歯科・口腔外科のあるクリニックを探して、見付けて、すぐに初診予約して、そして先生の所見では、
『抜くほどのことじゃない。抜かなきゃいない理由がとくにない』
って、大学病院の先生と同じ所見。
加えて、かなり高さがありすぎるから、ということで7番の歯は、その歯そのものではなくその上の歯(銀歯)のほうを削って当たり具合を整えることに。
痛みのある7番は神経は無傷だしまだ生きた歯なので削るのはもったいない、とのことです。
この日だけで気持ちも歯もかなりスッキリです。
そんなこんなでようやっと仕事にも復帰、食事も柔らかいものを食べられるようになりました。
歯科あるある難儀
※歯科クリニックへの不満と憤りの愚痴になります。
クローン病発症してから歯科はこれまで、3件、この度鞍替えして4件目ですね。
どの先生も技術的にはかなり高いレベルの先生方でしたが、歯科あるあるで、【歯科医師】は【医師(医師免許アリ、ドクター)】ではないんですよね。
なので、この両者間で軋轢というか、不仲なんですよね。みなさんも経験あるかと思います。
歯科医師は悪く言ってみれば突貫工事屋ですから、でも治療を最も多くこなしてるのは歯科医師だし、口腔外科医と張り合っててプライドの高い先生ばかり。
だから口腔外科と意見が食い違うとすぐヘソ曲げちゃうんですよね。
ただやはり口腔外科は医師だからクローン病はもちろんのこと、レミケードやイムラン、アクトネルのこともよくわかってますし、抜歯のリスクも重々承知。
医師であるからこそ、安易に抜歯をしないで可能な限り温存していく方針をとるわけで、突貫工事屋のすぐ抜くという考えとは相容れない。
私はこれまで発症してから親不知だけは三本抜歯しました。
1本目はとても優れた先生で、歯科・口腔外科のクリニックでした。
なので、そのクリニックで抜歯ができました。
ずっと通いたかったけど、先生のご実家の都合でクリニックを閉めて実家に帰ってしまいました。
二本目を抜歯したのは次のクリニック、そこの先生も腕は確かでしたが、親不知を抜かなければならなくなったとき、クローン病の主治医から書類をもらってこいだの、うちではやりたくないから総合病院行けだの、緊急性が高いのにスムーズに治療は進まず、結局しばらく経ってから総合病院で抜歯して、その後はクリニックで洗浄をして経過を見てましたが、顔半分アンパンマンな腫れが1ヶ月。
そして『もううちでは診ないよ』って。
そうして三件目のクリニックでは、長く診てもらえましたし、親不知もそこで抜歯できましたが、今回の事態ではやっぱり同じように主治医の書類がどうの、結局のところ責任ですよね、なんかあったときに責任とりたくないから、余所へ回すっていう。
クリニック→大学病院→クリニック→・・・なんてこと繰り返してるだけで治療が進まなくて、患者の身にもなってみろ、ですよ。
あげく『暗にもう来るな』、ですからね。
失礼も失礼。
ちゃんとさ、『あなたの場合、病気のことがあるからうちでは対処できないから、他の病院を探してください』
っていうなら全然話は違いますよ、筋通ってますよ。
でも、怒ったりヘソ曲げたり、プライド高いから自分からは『対処できない』という言葉は使わないで、患者振り回して。
いつも補水点滴してるクリニックは、内科・小児科・消化器内科・整形外科がある幅広いクリニックなのですが、今日先生にこの2週間の話をしたら、
『あぁ~・・・』って渋い顔してましたよ。歯科ではよくありますよね、歯科はとにかく当たり外れも多いし、あまり患者中心でないし、よく揉めますよね、って。
鞍替え先の新しい歯科・口腔外科のクリニックの先生も、総合病院勤続歴が長いので、同じように『たいていの歯科クリニックは医療として不十分』的なこといってました。
私たちは歯科治療はほんとに難儀しますからね、これからのこと考えても『やれやれ……』って感じです。
必ず歯科の先生に怒られる納得いかない憤り
初診時に、必ずといっていいほど先生に怒られますよね。
『まず、しっかり歯を磨きなさい。ちゃんと磨かないからダメなんだ。歯磨きしない、虫歯や歯肉炎になっちゃいました、でも抜歯できません、なんてそんなのダメだよ』
って。
いやいや、してるんですよ!神経質なほどに!
私は小学校低学年の頃に歯磨きが下手くそで、虫歯が結構できちゃって、それからは徹底的に歯磨きするようになって、クローン病発症するまでは虫歯ナシでした。
ところが、発症して長期の絶食入院中、点滴だけの生活しながらそれでも歯磨きはしっかり1日4回していましたが、虫歯がたくさんできて歯肉炎にもなりました。
以後、勿論のことクローン病は治るわけはなく、たくさんのお薬の作用で免疫力は下がっており、主治医のお話でもやはり、
『クローン病は口の中の免疫力も低いから、どうしても虫歯になりやすいし、慢性的に歯肉炎にもなりやすい。歯肉炎を完全に治すのは難しい』
と仰っていました。
実際のところ、とくに50歳以上の方、発症したのがかなり遠い昔の方々ですね。こうした方々は部分入れ歯になってしまっている方も少なくありません。
一生懸命歯磨きしてても、です。
でも、怒られるんですよね、歯科クリニックでは。
それで治療して、歯磨き指導とかのときに全部チェックすると、
『とてもよく歯磨きできてる。日頃からしっかり丁寧にやってることがわかる。歯石も普通の人たちよりずっとずっと少ない』
って、衛生士さんからはいつも言われるんです。
ほら!!ちゃんと歯磨きはできてるじゃん!!
それでもなっちゃうんですよ、虫歯や歯肉炎に!!
歯科の先生方はそのへんの患者の苦悩を全然わかってくれない。
共感してくれるのは同病者だけですよ・・・。
そんなこんなて難しい歯科治療
ただ治療が難しいということだけではなくて、余計なストレスも多いですよね。クリニックと総合病院での連携も悪いですし。
本当に、歯の問題は誰しも一生ついてまわるものなので、心底、この難儀な問題は何とかしてほしいと願うばかりです。
みなさんも同じような経験たくさんされてると思います。
お互い、大事に大事にしていきたいですね。
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