『「なんで?」は考えない 難病と付き合っていくマインド』
誰しも少なからず難病を発症すると「なんでこんなことになったんだろう……」と考えてしまうものです。私自身もそうでした。
しかし、難病と生涯付き合っていく上で、いつまでも延々と「なんで難病になっちゃったんだろう?」、これを考え悩み続けることは精神衛生上望ましくありません。
先にハッキリと伝えますと、原因を考え『研究・究明』するのは、プロの仕事です。
素人が「なんで?」「原因は?」「どうしたら?」をどれだけ考え、悩んでも、正解は絶っっっ対にわかりません!!
当たり前なんです。だって、WHOの定義でも『不明』なんですから。現代医学で未だ究明されていないのですから。私たち素人にわかるはずもありません・・・
とはいえ、ある日突然に難病になったら誰もが
「どうして……」、「原因は一体なに?」
と考えてしまうこともそれもまた仕方ないことですよね。
問題には原因がある。原因は確かににあるでしょう。しかし未だ見付かっていないのが現実です。
ヒトはとかく、よくわからないものに恐怖します。なんだか原因がわからない病なんて、受け入れ難いのも当然です。受け入れ難いのは自然なことです。
しかし、だからといって原因を決め付けるのは、どうでしょう?
原因をコレだ!と決め付けてしまえば、恐怖心は薄くなりますし、不安もなくなり納得もできて、治療に前向きになれるかもしれません。
しかしそれでもこれは望ましいとは決していえません。
何故か。
たとえば、仮に『原因はやっぱり食事はだったんだ!』と決め付け、納得したとします。
そして治療に前向きに取り組み、医師や栄養士の指導を受け堅実に食事制限をし、栄養療法をし、YouTube等で『これで治った』という類いの動画を見ては実践し、徹底的に頑張ったとします。
ところが、あるときさら病態は悪化しました。
そうなりますと、
『なんでだよ!!!!!!!!!!!!!!!ちゃんと守ってきたのに!!!!!!!!!!』
って、なりますよね?
怒り、悔しさ、頑張ってきたのに、こんな結果納得できませんよね。絶望します。
感情の落差がとても大きく、心を病んでしまいやすいです。
また、原因を決め付けることでSNS等で「私は◯◯で発症しました」などの投稿をしますと、誤情報を与えてしまう恐れもあります。
加えて、「原因の◯◯をやめたら治った」のようなコメントも誤情報の発信になります。
治ったと思い込んでる本人にとっては世のため人のためのつもりで、善意で教えているつもりになりますが、繰り返しますが原因も不明で根治もできないのが事実です。
広告収入等の契約をしていないSNSでは自由に発信できるので法律的に問題はありませんが、周囲へ誤解や誤認識を与えてしまうようなコメントは避けるべきモラルでもありますよね。
どれだけ頑張っていても、症状が悪化してしまうことがあるのは仕方ありません。現実問題、現代医学で原因はわかっていないし根治もできないし、完全にコントロールできる病気ではないのですから。
【どれだけ頑張っても悪くなるときは悪くなってしまう】
悔しいですがまずこれを受け入れるしかありません。
なのに「そんなはずはない」、と原因を決め付け、「こうすれば治る」と思い込み、実行して、それでも悪化してしまったら、精神はズタボロです。うつ病になります。
このようにして、『なんで?』に対し考えすぎたり、『答えを決め付けたり』をすると、すべからく負のループになります。
他のヒトとの違い、健康だったら…、もしこうだったら…
そんなことばかり考えるようになってしまいます。
今一度ハッキリ言いますが、『原因はわかっていない』のです。
これに正解を出すことは、私たちにはできません。
わからないことをわからないと受け入れるしかないのです。
簡単なことではないでしょう、ですから誰しも1度は悩む通過儀礼なんです。
ですが、いつまでも考え、悩んでいてはいけません。とても難しいことではありますが、過去の『なんで?』『どうしてこうなった?』より、明日の『どうしたら今よりマシになるか』を考えられるように心を強く保つことが大切です。
とはいえ、そう簡単にはいきませんよね、ヒトの心は理屈だけじゃどうにもできないものもある。
明日へ目を向けるために過去を考えること自体は決して悪いのとではありません。
なんだろう?なにがいけなかったんだろう?なんでだろう?
考えてみて、『原因はわからないんだ』『なにか悪さしたからこうなったわけではない』という考察の結論を受け入れ、
『じゃあ、これ以上悪くならないように注意を払って上手く付き合っていく』
こう思えたら、病気を受け入れていると見れると思います。
ですので一度は振り返るもの。振り返ったあと、どのように気持ちに整理をつけるか。
個人個人やり方は千差万別かもしれませんが、前向きに生きられるようたくさんのことを知って吸収して、病気と戦っていけるマインドを得られたら望ましいなと私は思います。
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