11月の映画まとめログ(2025)

きくらげ雑多ブログ
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11月の映画まとめログ(2025)

今月はホラーだけでなくアクション映画もたくさん観ましたね~とはいってもアクション映画は初見は1つを除いてなし。

2度目3度目でも楽しめる作品は、ままある。ないのもあるけど。

※この記事ではネタバレを避け、個人視聴ログとして簡単な感想のみをまとめています。レビュー⭐評価はしていません。あくまでも個人の印象です、

※一部の作品については、別館にてネタバレ込みで深掘りトークを行っています。
興味のある方は、別館「ホラー館」ラベルをご覧ください。

 

■ 雉岳山(チアクサン)(치악산 / The Devil’s Mountain)(2023・韓国)
監督:キム・ソンフン

【あらすじ(ネタバレなし)】
過去に凄惨な事件が起きたと噂される山「雉岳山」。登山系YouTuberの一行は、再生数目当てに“事件の真相”を検証する企画で入山する。しかし撮影を進めるほど、不可解な音や映像の乱れ、仲間の異変が重なり、山はまるで彼らを拒むかのように牙をむき始める。作り物か本物かの境界が揺らぐ中で、一行は引き返すタイミングを失っていく。山×怪談を軸に、実話風の空気で畳みかける韓国ホラー。

▶️感想:
ネットで検索すると『チアクサン事件・実話』って出てきますが、チアクサンは実在する山ですが事件は都市伝説です、都市伝説をベースにした作品ですね。
「あ、この事件をそういう解釈で持っていくんだ」って感じで、面白かったは面白かったんですけど、これ、結構序盤でオチがわかる人にはわかる💦
先読みできちゃうだけに、安心して観れる感はありますね。

 

マッハ!(Ong-Bak)(2003・タイ)
監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ

【あらすじ(ネタバレなし)】
貧しい村で大切に祀られている守護仏像の「頭部」が盗まれてしまう。村の誇りを取り戻すため、純朴な青年ティンは単身で都会へ向かい、盗品の行方を追うことに。裏社会の賭け試合や犯罪組織に巻き込まれながらも、ティンは一歩も引かず、己の身体ひとつで強敵たちと対峙していく。スタントに頼らない肉体アクションを武器に、奪われた“信仰の象徴”を取り戻すための命がけの追跡劇が展開する。

▶️感想:
トニー・ジャーの本格アクションがとにかくすごい。古式ムエタイの肘、膝、恐ろしい。観てて「いたぁ!!」ってなる。器械体操なども修得してるので格闘だけでなく様々なアクションができて、迫力も絶大。アクロバットな逃亡劇、ド派手なカーアクション、見所満載ですね。何度でも観れる。

 

キル・ビル Vol.1(2003・アメリカ)
監督:クエンティン・タランティーノ

【あらすじ(ネタバレなし)】
かつて暗殺組織に所属していた女(ザ・ブライド)は、ある襲撃事件をきっかけにすべてを奪われ、長い昏睡状態から目覚める。彼女は失ったものの代償を払わせるため、過去の“仲間”へ復讐のリストを作り、ひとりずつ追い詰めていく。舞台はアメリカから日本へと移り、剣術、カンフー、ギャング抗争などジャンル混在の様式美で物語が進行。血と執念で突き進む復讐譚の「第一章」として、因縁の核心に迫る前哨戦が描かれる。

▶️感想:
実は上映された当時、レンタルがでてから1度だけ観たことがあるものの、さっぱり覚えてなかったので見直してみた。

うん、正直、つまらなかった…復讐劇なのでストーリーは薄くてもいいけど、アクションが、ね……。あと、日本文化バカにしてる?って思った。オマージュっていわれてるけど、これはオマージュじゃないだろうって個人的には思いましたね。栗山千明さんは若くて可愛かったですね。B級好きとはいえ、続編はちょっと観る気にならなかったな。

 

ベイビーわるきゅーれ(2021・日本)
監督:阪元裕吾

【あらすじ(ネタバレなし)】
組織に所属する若手の女性殺し屋コンビ、ちさととまひろ。仕事の腕は一流なのに、社会常識や対人スキルが壊滅的で、任務以外の日常がとにかくポンコツ。生活のために一般社会へ馴染もうとするが、就活やバイト、人間関係のズレがことごとく空回りする。一方で“仕事”は容赦なくやってきて、ゆるい会話劇から一転、実戦的なアクションへ雪崩れ込む。脱力系の日常とガチの殺し屋稼業、その落差で走り切るアクションコメディ。

▶️感想:
きくらげはこのシリーズ大好きです。
坂元監督の『ある用務員』というアクション映画でモブ殺し屋コンビとして出演していた高石あかりちゃんと伊澤彩織ちゃん、この作品でめっちゃウケたから別個、新作として生まれたのが【ベイビーわるきゅーれ】。キャラクター性は『ある用務員』のときと変更点が多々みられますが、上方修正、めっちゃ面白くなってます。三元雅芸さんとのバトルが熱い!!

 

ベイビーわるきゅーれ2 ベイビー(2023・日本)
監督:阪元裕吾

【あらすじ(ネタバレなし)】
殺し屋としての“仕事”を続けながら、相変わらず社会にうまく馴染めないちさととまひろ。組織の都合や現場のトラブルに振り回され、コンビの関係にも小さなズレが生まれていく。そんな中、彼女たちの前に別の殺し屋や厄介な相手が現れ、状況は一気にきな臭くなる。日常パートのゆるさはそのままに、対立構造と危機が濃くなり、アクションもより本格的にスケールアップ。二人が“コンビ”としてどう動くかが、前作以上に問われる続編。

▶️感想:
『どーしょもない二人』から『どーしょもないコンビ』に昇格したことで一層タチが悪くなってるのが面白いです。相変わらず笑っちゃいながらもストーリーはテンポよく進み、最後の大勝負はやっぱり見物ですね!

 

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024・日本)
監督:阪元裕吾

【あらすじ(ネタバレなし)】
ちさととまひろは、いつもの調子で仕事をこなしながら、相変わらずだらしない日常を送っている。しかし今作では、二人が“いつもの現場”を離れて動くことになり、慣れない環境と新たな人間関係が次々に絡んでくる。軽口とだるさで乗り切ろうとする二人だが、相手は一筋縄ではいかず、状況は思わぬ方向へ。シリーズの持ち味である脱力コメディはそのままに、出張先でのトラブルが連鎖し、最後はきっちり本気の勝負へ向かっていく。

▶️感想:
劇中内でも3年経過かな?もう20歳になってお酒も飲めるようになっま二人。悪ふざけ悪ノリはさらに酷くなっててそこがまた面白い。今作は出張編。意外なキャストも多く、え?アクションできるの?なんて思いながら展開が楽しみになると思います。最期の大勝負もまた、毎回タイプの違う格闘を取り入れきてて、見応えがとくかくありますねー。

 

ゴーストキラー(2024・日本)
監督:園村健介

【あらすじ(ネタバレなし)】
ごく普通の女子大生が、ある出来事をきっかけに“殺し屋の霊”と関わることになる。霊は未練を残して現世に留まり、女子大生の身体や行動に干渉し始めるが、その関係は恐怖一辺倒ではなく、奇妙なバディ感を帯びていく。日常側のコメディと、裏社会の匂いがする危険な案件が交錯し、女子大生は自分では到底太刀打ちできない相手に巻き込まれていく。霊の因縁と彼女の現実が繋がったとき、二人(二役)の“戦い方”が加速していくアクションコメディ。

▶️感想:
はい、監督はアクション指導でお馴染みの園村さんですね。そして三元雅芸さんと高石あかりちゃんコンビです。格闘アクションは勿論のことですが、撮影、カメラワークがすごく良かったです。コマを切らずに見せる魅せる技法と、演者ですよね。難しい撮影でしょうね。高石あかりちゃんの【ベイビーわるきゅーれ】とは違うキャラクターも見物です。

 

忌怪島/きかいじま(2023・日本)
監督:清水崇

【あらすじ(ネタバレなし)】
ある目的のために閉鎖的な島へ向かった関係者たちは、島に残る因習めいた空気と、説明のつかない怪異に直面する。鍵となるのは、現代的な技術――VRやデジタル領域にまつわる仕掛けで、怪異は“古い呪い”だけでは片付かない形で迫ってくる。島の外と連絡が取りにくい状況の中、異常は日常に混ざるように広がり、誰が何を見ているのかも曖昧になっていく。科学的アプローチと怪談的恐怖が交差し、島そのものが逃げ場のない舞台になっていくホラー。

▶️感想:
ちょいSFなところを、そういうもんだと受け入れられる人なら普通に楽しめるホラーです。ツッコミところはあるものの、そう気にはならない。全体としてよくまとまっていたと思う。低品質大量生産なイメージのある清水崇監督の中ではとても安定していたと思います。グロもないし全然怖くはないのでビギナーさんでも大丈夫。

 

■ゲーム・オブ・デス(Game of Death)(2017・アメリカ)
監督:セバスチャン・ランド

【あらすじ(ネタバレなし)】
退屈なパーティーの最中、若者たちは古びたボードゲームを発見し、軽いノリで遊び始める。ところがゲームは“命を賭けたルール”を提示し、表示された人数を制限時間内に殺せば生存、失敗すれば自分が死ぬという理不尽な条件を突きつける。最初は冗談だと思っていた彼らも、ルールが現実に作用していると気づき、疑心暗鬼に陥っていく。「遊び」は次第に“実行”を迫る装置へ変わり、選択のたびに関係も倫理も崩れていく。止め方が分からないまま、パーティーは殺戮の場へと変貌していく。

▶️感想:
よくあるデスゲーム系。中身が、とにかく薄い。スプラッタなとこだけ力入れてた感じで、ストーリーもドラマも薄すぎて、だれますね。暇潰しに流し観するくらいでちょうどいい。

 

■ ラプチャー -破裂-(Rupture)(2016・アメリカ)
監督:スティーヴン・シャインバーグ

【あらすじ(ネタバレなし)】
シングルマザーの女性は、ある日突然拉致され、正体不明の施設に監禁されてしまう。外部との接触は断たれ、施設の人間たちは目的を明かさないまま、彼女の恐怖心を極限まで追い込むような実験を繰り返す。逃げ道のない閉鎖空間で、女性は「ここから出る方法」と「彼らの狙い」を探りながら、精神的にも肉体的にも追い詰められていく。恐怖が引き出されるたび、彼女の中で“何か”が変化していく感覚があり、監禁の理由は単なる人体実験ではないことが匂わされる。母としての執念と、得体の知れない計画がぶつかり合うスリラー。

▶️感想:
これもまた、正体も目的もオチも読めちゃうので気楽に観れます。【緊張感】がウリの作品なんだと思いますが、そんなに、言うほどに緊張感・緊迫感とかはなかったかな。面白かったかといえば、そうでもない。怖かったかといえば、まったく。

 

■シャッター 写ると最期(Deadly Still)(2018・ロシア)
監督:アントン・ゼンコビッチ

【あらすじ(ネタバレなし)】
軍事目的で開発された「未来を写すカメラ」が、予期せぬ惨劇を引き起こす。数年後、森の別荘へ向かう若者たちは事故に遭い、通信手段を失ったまま取り残される。助けを求めて周囲を探る中で、彼らは古びたアンティークカメラを発見するが、それは被写体の“最期の瞬間”を写し出すという異常な代物だった。写る未来を避けようとするほど状況は悪化し、疑いと恐怖が仲間同士にも広がっていく。カメラの出自と目的を探る間にも、予告された“最期”は確実に近づいてくる。

▶️感想:
うーん……一口に言うと、もっと上手く作れたと思う、って感じかな。題材はシンプルでわかりやすくて良いんですよ。展開もスタンダードといえば聞こえは良いけど、個性がなかったかな。オチもいまいち。記憶に残らないタイプですね。

 

デンジャラス 見えない殺人鬼(2020・アメリカ)
監督:デヴィッド・ケプ

【あらすじ(ネタバレなし)】
】人里離れた薬物治療施設に集められた、問題を抱えた入所者たち。幻覚や幻聴に苦しむ元軍人の女性は、攻撃的な態度から医師に要注意人物としてマークされ、施設内でも孤立気味に過ごしていた。そんな中、施設で連続殺人事件が発生し、外部との連絡手段も断たれてしまう。残されたのは限られた人数、タイムリミットは数日。疑心暗鬼が広がる中、彼女は「犯人は施設の中にいる」という恐怖と向き合いながら、生き残るために動き出す。誰が味方で誰が危険なのか――閉鎖空間での緊迫したサバイバルが展開していく。

▶️感想:
うーん、これは、ただのサバイバル。ミステリー要素もそんなにないし、先が読めちゃう。で、あらすじのまんまの生存かけた戦いですね。普通。ツッコミところも結構あって、あんまり良い出来ではなかったかな。

 

■ CUBE 一度入ったら、最後(2021・日本)
監督:清水康彦

【あらすじ(ネタバレなし)】
目を覚ますと、見知らぬ男女が無数の立方体で構成された迷宮に閉じ込められていた。部屋を移動するたびに、致命的な罠が仕掛けられた空間に当たる可能性があり、彼らは生き延びるために“数字の規則”を読み解こうとする。協力しなければ脱出できないのに、恐怖と焦りは疑いと衝突を生み、人間関係は脆く崩れていく。誰がなぜここにいるのか、外の世界は存在するのか――答えが見えないまま、迷宮は淡々と選別するように命を奪っていく。極限状態の心理戦と、冷たい仕掛けが重なる密室スリラー。
1997年カナダ映画『CUBE』の日本リメイク。

▶️感想:
おおむね展開はオリジナルと同じ、ただ【何が恐ろしいか】という、オリジナルでは謎、陰謀論、孤立、絶望、色んな感情が登場人物たちの中にあって、不安や焦燥感という恐怖が強くずっとピリピリとした緊張感があるのですが、日本版はそれらは薄く、代わりに登場人物たちのトラウマの恐怖に置き換えられてる感じかな。それでも真剣に観れちゃうのは、CUBEという作品そのものの面白さ。

 

あのコはだぁれ?(2024・日本)
監督:清水崇

【あらすじ(ネタバレなし)】
学校という閉じた空間で、説明のつかない違和感が少しずつ積み重なっていく。子どもにまつわる“妙な噂”や、周囲の大人たちの反応のズレが、日常を静かに歪ませていく。最初は些細な出来事に見えても、同じ現象が繰り返されるうちに「見えてはいけないもの」に気づき始める者が現れる。やがて“あのコ”の存在が輪郭を持ち、学校全体が逃げ場のない舞台へ変わっていく。派手に驚かせるというより、違和感→不安→確信の流れでじわじわ侵食するタイプの学園ホラー。

▶️感想:
一昨年前の【ミンナノウタ】の世界観をそのままに、まったく別のホラー作品に仕上げてあります。【ミンナノウタ】に登場した人物もでてきますし設定もほぼ同じですが、この作品では【ミンナノウタ】での出来事はなかったことたして描かれてます。混同させないで別物として観ないとモヤっとします。で、これはこれで普通に面白かったですよ。怖さは全然ないけど。

 

モンスターハンター(2020・アメリカ/中国)
監督:ポール・W・S・アンダーソン

【あらすじ(ネタバレなし)】
任務中の部隊は、砂漠で発生した異常現象に巻き込まれ、見知らぬ世界へと飛ばされてしまう。そこは巨大なモンスターが生態系の頂点として君臨する過酷な土地で、人間の常識は通用しない。生き延びる術を探す中で、彼らはこの世界で戦う“ハンター”と出会い、武器の扱い方や狩りの流儀を学んでいく。元の世界へ戻る手がかりを探しながらも、次々と現れる規格外の脅威に立ち向かうことに。異世界サバイバルとモンスター討伐が直結した、ゲーム的冒険譚。
人気ゲームシリーズを実写化。

▶️感想:
そういえば観てないな、と思って観たらトニー・ジャーが出演してて、【マッハ!】観たばかりなので一瞬テンション上がりました。ストーリーに深さはないものの、ちゃんとゲームの『モンスターハンター』らしさがあって実写映画としては十分及第点。

 

スターシップ・トゥルーパーズ(1997・アメリカ)
監督:ポール・ヴァーホーヴェン

【あらすじ(ネタバレなし)】
近未来、人類は昆虫型の異星生命体(バグ)との戦争に突入し、若者たちは市民権や栄誉を求めて軍へ志願していく。訓練を経て前線へ送られた彼らは、圧倒的な物量と残酷さを持つ敵を前に、戦争の現実を突きつけられる。派手な戦闘と兵士たちの成長ドラマが進む一方で、国家や軍隊を礼賛するように見えるプロパガンダ演出が随所に挟まれ、物語は強烈な風刺としても機能する。青春映画の顔と戦争映画の顔を併せ持ち、笑えない熱狂へと滑っていくSFアクション。

▶️感想:
虫のパニック映画が観たくて、思い付くのがこれしかなかったからスンゴイ久しぶりに観ました。やや長尺だけどたるまない、ずっと面白い。翻訳が記憶にあるのとかなり違ったけど、上映版、テレビ版、DVD版で違ったりしますからね。この作品は今こそ、今の技術でリブート作ってほしい。絶対ずっとずっと良いものになる!!

 

今月は多分これくらい。ホラーが少なかったですね。
アクションも久々ガッツリ観たけど、特筆すべきはやはり【ベイビーわるきゅーれ】と【マッハ!】。この2つ、製作された時代が違うけど、昔のほうが良いとか今のほうが良いとかない、どちらもすごく本格的。魅せ方も上手い。なかなかこういうアクションないですよね。細かくコマ割しちゃって、どういう技を使ってなにがどうしてこうなった、っていう戦いの詳細がわかりにくいのが多いですから。
引きめのカメラで全景をしっかり見せてくれるアクション映画ってたまらないですね。

 

今月観た映画でもう少し踏み込んだ話は別館にまとめています↓

もっと見たい方はこちら
注意: この先はネタバレを含み、ホラー特有の流血や少しグロテスクな表現に触れています。苦手な方や18歳未満の方はご遠慮ください。ご覧になる際は自己判断でどうぞ。

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