ネットや動画サイトでは、しばしば『クローン病を治す!』ですとか、『クローン病が治った!』ですとか、『私は◯◯が原因で発症した!』などの投稿を見かけるかと思います。
情報に振り回されないよう、ここであらためてクローン病の原因について簡潔にお話します。
SNSでクローン病を含むIBDを発症された方々、特にまだ確定診断されたばかりでまだ理解が浅い方々のコメントで原因につおての疑問・質問、をよく目にします。
原因がわからないって不安ですよね。ヒトはよくわからないものを忌避する生き物なので、なにかと理由(原因)をつけて納得しようとする傾向が強いです。
そうしたくなってしまう心理自体は、ヒトはそういう生き物なので仕方ありませんが、確証の無いものをコレだと決めつけるというのは、事、病気との闘いにおいて決して望ましくはありません。
決めつけは自己満足に過ぎず、真実から遠退くばかりで、懸命な働きとは言い難いです。
ありのままを受け入れなければ、誤った生活をしてしまう恐れもありますし、繰り返す不調に対し疑問も不安も募り、精神的にも生涯に渡って付き合っていくことは難しくなります。
話を戻しますが、『IBDの原因はわかっていません』。
これが揺るがない事実です。
世界中どの論文を探しても原因が確定されてるものはありませんし、完治したという確固たる証明もありません。(と、私は主治医から聞いてます。自分で調べてる限りでも有りません)
特定できず、根治もできないから『難病』なのです。
潰瘍性大腸炎に限っては、病変部位が大腸だけなので大腸を全摘したら闘いは終わりますが、最後の最後の手段です。人工肛門になりますし。
原因についてよく、肉食を中心にしていたからですとか、飲酒や喫煙のしすぎだったからですとか、油っこいのを食べ過ぎたからですとか、ストレス過多ですとか、疲労ですとか、睡眠不足ですとか、そうした生活習慣の乱れですとか、見聞きしますね。
それらを原因として捉え、「みなさんはどうですか?」「なにか原因に心当たりありますか?」といったコメントをみかけますが、
医師の言葉を思い出してください。
「それが原因です」といった確定的な発言は決してしていないはずなのです。
今挙げた生活習慣は、いずれも『増悪因子』であることに間違いはありませんが、『原因』ではないのです。
病態を悪化させてしまう『増悪因子』と病気を発現させる『原因』は、現在のところ同一ではなく別と考えられていて研究されています。
原因の特定には世界中が頑張って探しております。いくつか可能性は挙がっているものの、確定できるエビデンスは未だありません。
『原因はわかっていない』。このことをきちんと受け止めて、わかることはまだ少なくても、できることを1つ1つ積み重ねて、上手に付き合える自分になれるよう、頑張ってほしいと願います。
コメント