私が発症に至るまで③学童期後半~思春期

クローン病
クローン病私のクローン病体験談
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『私が発症に至るまで③学童期後半~思春期』

大きな変化が訪れる学童期後半~思春期です。

当たり前ですが身体に大きな変化が現れます。そして、いよいよクローン病らしい症状が強く現れてきます。

※今回ちょっと長くなります

 

小学校高学年

高学年から中学にかけて、身長が、めっちゃ伸びました。何センチ伸びたとか記憶も記録もないので定かではありませんが、男の子みたいに夜中に膝が痛くなる成長痛がでるほどに、急速に伸びました。

このライフステージでの成長はホルモンによる影響が大きいのですが、どうやら?ホルモンバランスは悪くはなかった?のではないかなと思われます。

※まったくの不確かですけど。

元々長身家系ということもありますが、下痢しやすかったとはいえ食事はモリモリ食べていたこと、寝付きが悪いので就寝時間を早くして睡眠をちゃんと取れるように習慣つけていたとこ、そしてなにより嫌々ながらも続けていた武道の影響も大きかったことでしょう。

単にヒョロ長くなっただけではなく、関節部がしっかりと大きく、武道のための関節に仕上がっていったので、細身ではありましたがしっかりした骨格になりました。

最終的に身長168cmという、私の世代では平均よりもずっと高身長へと成長します。

※が、見た目、外側だけのもので、筋組織や骨質が脆かったことは後々わかる……。

ちゃんと成長したものの、外側を作り上げるだけで精一杯だった、ということでしょうね。

やっぱり栄養は足りていなかったと思われます。

身体の凹凸的なスタイルに関しては恥ずかしいのでちょっと控えさせていただきます。

 

もはやチビどころか他の子たちよりデカイ。

チビと言われることはなくなりましたが、延長線上ってありますので、相変わらず嫌がらせされる、からかいやすい対象ではあったのだと思います。

ですがこの頃には心情にも変化がありました。

思春期に入るとヤンチャだった男の子も急に大人しく、むしろ陰キャみたいになる子もいますよね。

私はそれとは少し違いましたが、落ち着きがでたというところは同じです。

なにがあったというわけではありませんが、私をからかい、笑い、嫌がらせをする子たちを見てて、

『なーにがこんなに楽しいんだろう』

『アホらしい』

『はいはい、お好きにどうぞー、勝手にやってれば』

そんな感じで、スンッとなってましたね。相手にしなくなりましたし、苛立つこともなくなりました。

生活態度もとても真面目、集中力も高まって、そうですね、一口にやはり大人に近付いた、ということでしょうか。

人並みにですね。

身体も以前よりも丈夫になって、風邪を引きにくくなったり、スタミナもついてきて登下校が憂鬱なんてこともなく、運動することの楽しみというのもやっと体感できるようになってきました。

それでも、周りの子たちに比べればまだまだ遠く及びません。

お腹の弱さと口内炎は相変わらずでしたね……。

6年生のときは初めての皆勤賞で、嬉しかったです。

そうして小学校を卒業し中学へ。

 

中学校・思春期真っ盛り

中学校はお弁当でしたが、牛乳だけは配膳されるシステムでした。

このライフステージになりますと、先生の目も小学生の頃より離れて、生徒たちも小学生の頃とは違ったヤンチャをするものです。

牛乳は、飲まないって生徒は結構多かったですね。

何故かこの頃の私は牛乳を飲んでもお腹を下さなくなっていて、むしろたくさん飲みたい欲があったので、2本、時には3本飲んだりもしていました。

・下痢をする頻度も不思議と減っていました

夜間の猛烈な腹痛を伴う下痢はほとんどみられなくなっていましたね。

学校でトイレにいきたくなることは勿論毎日ありましたが、休憩時間に💩するのは、他の生徒たちもいて恥ずかしい、そう思うようになった年頃。

なのであえて授業中に手を挙げてトイレに行ってました

『お腹が弱いヤツ』という認識は先生もあったので、ちゃんとトイレにいかせてくれていました。

それはそれで恥ずかしいところもありますが、休憩時間に周りに知り合いがいる集合トイレで💩するよりも、お腹弱いヤツと思われるだけのほうがずっとマシなのでそうしてました。

・日頃の稽古に加え部活もはじめ、筋力は育っていき、スタミナも一層ついてきました。

しかし、既に『運動量に対して筋肉のつきが悪い』というのは如実に現れていましたね。

だいぶ良くなってきたとはいえ、まだまだ貧弱です。他の運動部の子たちに比べて、やはり細かったです。

体重もあまり増えず、小学生の頃と違って知恵がついてて将来も考える年頃になってきてましたので、小学生の頃よりも将来への不安はつよくなっていきました。

こんな身体で、大人になって毎日休まずきっちりと仕事なんかできるのだろうか……

そういう気持ちが膨らんでいきました。

・睡眠に関しては、寝付きの悪さは相変わらずですが、それより以前に、子供の頃よりも『眠気』そのものが全然出てこないようになってきていました。

なので、夜更かしが習慣化してしまいましたね。睡眠時間は短い。けどその代わりに寝付きは少し改善され、布団に入ってからはわりと寝付きやすくなっていました。

寝起きのスッキリさも変わらず。

ただやはり部活もあって疲れてて、睡眠は不足気味だったので、眠れなくとも横になって休む時間を作る、というルーチンが自然とできていました。

・口内炎や口唇ヘルペスは相変わらず、ですが小学生の頃以上に気にしなくなってして、わずらわしいけど痛みなんかたいしてお構い無しにご飯はモリモリ食べていました。

もう既に口内炎ごときで騒いだり食べれなかったりといった生活の差し障りはなし。完全に慣れてました。

そういえば、という水準でのことですが、この頃から関節炎、筋肉炎がしばしば起きていました。

これは『今思うと』という話でしかありませんが、当時稽古による故障と思っていましたが、今思うと絶対違う。

痛いところは毎日代わる代わる移動しますし、とくに痛めるようなことしてなくても痛みがでていましたし、故障とは痛みの種類も違っていました。

心の成長のほうでは、ぶっちゃけ他人が嫌いなくらいになっていました。

どうにも同調圧力というのが理解できないし受け入れられない。

背伸びしたい年頃ならではの、『当たり前のように行われる悪いこと』。それを同調してきたり、合わせないとノリが悪いと言われたり、鬱陶しかったのであまり友達はいませんでした。

でも、なーんにも不都合ありませんでしたし、寂しくもありませんでひた。

武道・部活仲間はいましたからね。

群れる子たちというのはそれならではの悩みもあるのもので、周りに合わせる日常は疲れるのでしょう。

そんな中、誰とも群れないし、物事をハッキリ言う私はどうやら貴重なオアシスだったようで、折々で、それぞれソロで話かけてきて、ぶっちゃけ話の愚痴をこぼしたり、たまには遊びに付き合ったりしてました。

『こいつは群れないし、悪口もいわない』

あと、『怒らせるとやべぇ』という印象を持たれていましたね。

確かに、普段ながして流していましたが、ぶちギレたこともありました。その気迫たるや、武道家のそれですから、怖がられましたね。

でも、よっぽどのことがないとそんなことありませんし、まっとうなことしかキレても言いませんので、良くも悪くも『信用』がいつの間にかできていました。

なので存外、話しかけられることは多かったです。

そしてそうした日常でふいに友達と昔話になったとき、なにげなく私は

「小学生の頃のあれってさ、イジメになるんじゃないかな」

なんてこぼしたら、

「イジメだよ!あの時はすみませんでした!子供だったんです!ごめんなさい!」

って。

「あー、いや、気にしてないから大丈夫よ。そっか、やっぱあれってイジメに該当するんだ」

って。

お互い、少しずつ大人になっていったものですね。

 

高校受験期

この頃から体調の起伏は激しくなりました。

・まず、胃痛。とにかく胃が痛い。のたうち回るほどの痛みがあり、また強弱の波があって、それがずっと続いていました。

小腸や大腸といった下腹部の痛みではなく上腹部の痛みだったことが不思議ですね。

また、どういうわけか体重がすごく増えていきました。勿論、筋肉ではなく脂肪で。

胃が痛くてあまり食べなかったりもしましたし、下痢も相変わらずありましたが、それでも食事の摂取量が少ないというほどではありませんでした。

それにしても増加の仕方がかなり極端でしたね。

口内炎は酷さを増し、複数個あるのが常でした。口の中びっしりとできていては、慣れててもさすがに食べれないというほど。

関節炎、筋肉炎も強まっていた気がします。

視力だけは中3で作った眼鏡を社会人になるまで変えなくて済むほどに、低下させずに守りきれました。

一番勉強してて一番視力が落ちる時期ですのにね。

何故この頃、一度も病院へ行かなかったのか。あんまり記憶にありませんが、『胃痛なんて受験のストレス』、と思われていたし、自分自身もそうだと思っていた、という記憶はハッキリあります。

もしこの時に受診していたら、なにかが違ったかもしれませんね。

不調を絶えず抱えたまま、高校へ進学は無事果たしましたが、高校ではさらに体調の起伏が激しくなります。

 

高校生

1年の頃は受験期の延長、すっごく体調が悪かったです。

胃痛は慢性化し、受験期にやたら急激に増えていた体重はみるみる減っていきました。

・貧血気味も口内炎も常。顔色も悪いとよくいわれました。

・小学生の頃に戻ったかのように、疲れやすく、風邪を引きやすく、発熱しやすく、虚弱な状態でした。

要因の1つは部活動。高校レベルでしかもハードな武道です。朝練1,5時間、午後練3時間は虚弱な私にはオーバーワークだったことは明らかでしょう。体重がゴリゴリ減っていきました。

もう1つはクラス内は雰囲気。雰囲気の悪いクラスで、人付き合いのストレスも大きかったと思います。担任の先生はうつ病になって退職してしまいましたしね。

全然クローン病とは関係のないことと思いますが、中学から高校と身体が成長していく中で不思議な発見がありました。

体臭が、ない!

ないんです、脇の匂いも足の匂いも頭や耳の後ろの匂いも。

このライフステージでしたら酸っぱい匂いがして自然かと思いますが、まったくの無臭。

部活で汗びっしょりになっても。あまりにも匂いがしないので部活仲間が鼻がくっつく距離で脇の嗅いでも、

「無臭だ!!!!」

と、羨ましがられましたね。運動部あるあるで、部活後、誰の体臭が1番きついかランキングでは、常に最下位。そのうち「おまえ体臭ないからランク外」って、勝負の場から外されてましたね。まぁ、これはイイことなんだけど!

アポクリン汗腺は、産まれた時点では使う数が定まっていない、およそ5歳になるまでにどれくらいの数の汗腺を使うか、環境などによって決まるそうですが、まったくなんてことあるんですかね……。

今でも体臭はありません。若い頃よりはするようにはなりましたが、うっすいです。

 

転機の高校2年生

そんなこんなな絶不調続き。2年生になってからだったかな、ある時、受験期に歪んでしまった脊柱を、猫背を矯正したほうがいいと母に言われ、言われるままに整体へいき矯正してもらうことに。

かなり歪みは酷い状態でしたが、とても大きな出逢いがありました。

整体師の先生が達人中の達人。大人になってあえて他の整体にもたくさんいきましたが、💩と🍰ほどの違いです。

この先生との出逢いは私の人生を大きく変えるものとなりました。

それは、単に脊柱矯正ということだけではなく、東洋療法における『食事療法』について学べたことです。

東洋療法については賛否両論もありますし、細かいことはここでは省きますが、食事を大きく変えたことで体調は劇的な回復をみせたのです。

当時、看護師になることも考えていましたが、この経験が栄養士の道への決定打になりました。

食事によって体重は再び増加、しかし急激なものではなく健康的な増え方です。

そしてただ増えるのではなく、筋肉で増えていきました。

飢餓状態だった身体は、栄養が吸収できる状態になると、『再び飢餓がくるときのために備えよう!』と、脂肪の形で保存することが多いです。ダイエットのリバウンドの仕組みですね。

しかし、管理のされた食事と、続けていた武道は、ズタズタになっていた筋肉をより強く再構築させました。

筋肉が増えると、筋肉中にグリコーゲンを保存できるようになり、スタミナがしっかりとついてきました。

先生に個人的に教わっていた整体術は、武道にも大きく関連のあるもので、ボディコントロールも飛躍的に向上、より一層の強化を実現しました。勿論、整体術によるケアも。

培ってきた武術が使える。身体がやりたいことについてきてくれる。初めての感覚でとても楽しいものでした。

口内炎ができるのも睡眠がとれないのも相変わらずで、関節炎もしばしばありましたが、クローン病的な尺度でみますと、『寛解』といえるほどにコンディションは改善されていましたね。

しかし、再びやってくる受験期。3年生になると、明らかに『異常』がみられるようになりました。

※これまでもとっくに異常かもしれませんが……。

『私が発症に至るまで④成人、就職へ』に続きます。

 

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