骨粗鬆症・より深く解説②治療薬の種類・骨形成と骨代謝

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『骨粗鬆症・より深く解説②治療薬の種類・骨形成と骨代謝』

 

前回の続き、今回は骨粗鬆症の治療で実際に使われるお薬を全体像として整理する回になります。

その中で、メインでなく脇固めとして処方されるお薬を先にお話したいと思います。

 

代表的な骨粗鬆症治療薬と作用

骨粗鬆症の治療薬には

①骨吸収を抑制する薬

骨の吸収をゆるやかにして骨の形成を優位にし、新しく作られた骨が吸収された古い骨の跡(隙間)に入っていくことで骨密度を上昇させます。

※イメージとして説明すると、新陳代謝で外側の古い骨を捨てる(吸収する)を抑制ふることで『捨てさせない状態』にする→骨が新しく作られる→結果として密度が上がっていく、という感じです。

作る一方だから増えていくということですね。

 

②骨形成を促進する薬

活性型ビタミンD3製剤、ビタミンK2製剤、テリパラチド(副甲状腺ホルモン)

※こちらが補助的なお薬で、主に骨の代謝を助ける栄養成分になります。

 

③骨代謝を調節する薬

カルシウム製剤、活性型ビタミンD3製剤

※こちらも補助的なお薬で、主に骨の代謝を助ける栄養成分になります。

 

の3つのタイプがあります。

 

②③は主には栄養ですね。正確には食事から取り入れた栄養素を肝臓や腎臓などで活性型に変換しているわけですが、いずれも骨形成や骨質に関わる栄養成分です。

とくにカルシウムは骨の原料ですのでご自身で摂取していく必要があります。

ですが、そもそも、カルシウムの摂取量というよりは摂取したカルシウムを上手に骨を強くするよう効果的に使えていない状態ですからね。

そのため、血液中のカルシウムも増やす働きのあるビタミンDは重要になりますので、デフォルトで治療薬と一緒に処方されることが多いです。

その他の栄養素も、血液検査で不足していると確認された場合に、治療薬と一緒に処方されます。

 

・カルシウム製剤

カルシウムは骨をつくる主要な成分であり、欠かせないミネラルです。骨粗しょう症患者さんでは食事の摂取と薬の摂取量をあわせて1000mgが望ましいとされています。

 

・活性型ビタミンD3製剤

摂取した『カルシウムの腸管からの吸収を増す働き』があります。また、骨形成と骨吸収のバランスも調整します(『骨代謝調節』)。

※私はこれを継続してます。

 

・ビタミンK2製剤

骨密度を著しく増加させませんが、『骨形成を促進する作用』があり骨折の予防効果が認められています。

 

これら3つは骨粗鬆症治療では昔から使われているお薬で、これらは安全性も比較的高いのですが、単独で劇的な効果を期待するというより、他の治療薬と併用して治療を【支える役割】を担います。その為、基本的に①の他のお薬と併用して処方されます。

 

その他に、

・葉酸

骨のコラーゲンの劣化を防いで「骨質」を良くしてくれます。葉酸以外にも 有効とされているのがビタミンB6、ビタミンB12です。 これらの栄養素を十分にとることは、骨を丈夫にするだけでなく、動脈硬化や心臓病のリスクも下げるといわれています。

腸管切除している場合、前述の通りの吸収不良がありますので食事だけで賄うことが難しいです。その為補助目的として処方されます。

 

ちょっと難しいのが次のホルモン剤になります。

・テリパラチド(副甲状腺ホルモン)

②の骨形成を促進するお薬になりますが、こちらは、遺伝子組換えのヒト副甲状腺ホルモン製剤で骨形成を促進し、骨粗鬆症によって減った骨の量を増やして骨を折れにくくします。

テリパラチドの主な作用は大きく2つの効果によって骨形成を促進します。

・前駆細胞から骨芽細胞への分化を促進する

・骨芽細胞のアポトーシスを抑制する(骨芽細胞が死ぬ因子を抑制する)

この2つの効果によって、破骨細胞よりも骨芽細胞のほうが優位となり、骨新生が誘発されます。

 

・投与は、通常、成人1人あたり1日1回20μgを皮下に注射し、24ヵ月間(2年)までとされています。

これは、長期的に投与を続けると骨芽細胞が増えすぎてしまい、『骨腫瘍』ができてしまう可能性が否定できないため、だそうです。

 

・副作用には、テリパラチドの投与後、約4~6時間を最大として一過性の血清カルシウム値上昇が見られ、吐き気、嘔吐、便秘、嗜眠、筋力低下、起立性低血圧、めまいが現れることがあります。

とくに『起立性低血圧』、『めまい』や『意識消失』などの副作用は、転倒の危険があるため注意が必要です。高所での作業や自動車の運転など危険を伴う作業に従事する場合は特に注意が必要になります。

 

その他、更年期障害に起因する骨粗鬆症で処方されるお薬として、

・女性ホルモン製剤(選択的エストロゲンモジュレーター)

女性ホルモンの減少に起因する骨粗鬆症に有効なお薬です。閉経期のさまざまな更年期症状を軽くし、併せて骨粗鬆症を治療する目的で用いられます。

これは骨粗鬆症でなくとも更年期障害の治療薬として、その時期に処方されたりします。

 

今回お話したお薬(②と③関連)は、どれもそれのみでは効果はそれほど高くなく、メインとなる治療薬ではありません。

しかし、骨粗鬆症治療は様々な栄養やホルモンの影響を受けることから、総合的な治療が必要なんだということがわかったかと思います。

そして治療の柱となるのは、①の『骨吸収を抑制する薬』の治療薬ですね。様々な種類がありますのでそれぞれ説明していきます。

 

次回がラスト、『骨粗鬆症・より深く解説③治療薬の種類・骨吸収の抑制・まとめ』に続きます。

 

前回のお話はコチラ↓

骨粗鬆症・より深く解説①原因・メカニズム・診断

 

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