3月映画まとめログ(2026)

きくらげ雑多ブログ
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3月映画まとめログ(2026)

このシリーズは、きくらげの映画鑑賞メモです。
ネタバレを避けた軽いあらすじと、見終わった直後の印象だけを残しています。

今月はオカルト・呪物・心理ホラー寄りの作品が中心。“見えないものの怖さ”や“因縁・信仰・呪い”といったテーマが多く、とりわけ『絶対勝てないパターン』が良かったです。じわじわ系とストレートな恐怖のバランスが取れた月でした。
シリーズものや関連性のある作品も続けて観たことで、同系統の表現の違いを楽しめた印象です。

 

※この記事ではネタバレを避け、個人視聴ログとして簡単な感想のみをまとめています。レビュー⭐評価はしていません。あくまでも個人の印象です。

一部の作品については、別館にてネタバレ込みで深掘りトークを行っています。

興味のある方は、別館「ホラー館」ラベルをご覧ください。

 

■ ファイナル・デッドブラッド(2025・アメリカ)
監督:アダム・スタイン

【あらすじ(ネタバレなし)】
大学生ステファニーは、家族が悲惨な死を遂げる悪夢を繰り返し見るようになる。単なる夢ではないと確信した彼女は、その原因を探り始める。やがて夢に登場する出来事が現実と繋がっていることに気付く。唯一の手がかりを辿り、彼女は故郷へと向かう。そこには過去に起きた“死の連鎖”の始まりが隠されていた。
長年語られてこなかった出来事の真相が徐々に明らかになる。死のルールそのものに迫る展開が描かれる。
シリーズの原点に関わる物語として進行していく。

▶感想:
待ちに待ったファイナル・デスティネーション最新作!シリーズの過去編という立ち位置。そして個人的には完結編とも感じましたね。
設定の掘り下げがメインで、ファン向け要素強め。でも安定の“あの感じ”はちゃんとある。
とにかく面白い!ハラハラドキドキ!1作目を初めてみたときくらい興奮しましたね。
こう言ったら異常者みたいですが、この作品って必ず死ぬんですね、その死をどうにか回避しようと登場人物は頑張るんですが、どうにもならない。なにで死ぬ??どう死ぬ??それをドキドキしながら観るのが魅力の作品なので、それ危ない!うかつだよ!いやいやもっと考えよう?油断するな!そんな心の声がバンバンでてくる。休ませることない緊張感が良いですねー。
そして、今作で死神のルールや因果はほぼ明らかになります。

 

■ ラスト・シフト/最期の夜勤(2014・アメリカ)
監督:アンソニー・ディブラシ

【あらすじ(ネタバレなし)】
新人警官が、閉鎖予定の警察署で一人夜勤を任される。最後の勤務となるその夜、建物内には誰もいないはずだった。
しかし時間が経つにつれ、不可解な音や異変が発生し始める。無線や電話にも異常が現れ、外部との連絡も不安定になっていく。
過去にこの署で起きた事件の影が、徐々に浮かび上がる。現実なのか幻覚なのか判断できない出来事が連続する。孤立した空間の中で、精神的な追い詰められ方も強まっていく。
夜が明けるまでの時間が、異様なほど長く感じられていく。

▶感想:
密室×単独×オカルトの王道構成。とにかく雰囲気作りが上手くて、静かなのに不安がずっと続くタイプ。低予算系だけど完成度は高め。じわじわ系好きならかなり良い。結末も王道。やっぱりそうだったか、ってなる。
過去の出来事はさておき、演出や展開的には結構、日本のホラーに近い印象だったかな。たとえるなら『感染』をよりシンプルにしたような。
それにしても、こういうシチュエーションって絶対日本じゃあり得ないと思う。

 

■ 呪い襲い殺す(2014・アメリカ)※ウィジャ1作目
監督:スタイルズ・ホワイト

【あらすじ(ネタバレなし)】
友人の死をきっかけに、若者たちはウィジャボードを使うことになる。軽い気持ちで始めた交信は、思わぬ形で“何か”と繋がってしまう。その後、仲間の周囲で不可解な現象や事故が続発する。
偶然とは思えない死の連鎖に、彼らは違和感を覚える。原因を探る中で、過去に起きた出来事や人物に辿り着く。
次第に、見えない存在の影響が現実に及び始める。逃れようとするほど状況は悪化し、恐怖は増していく。
遊びだったはずの儀式は、取り返しのつかないものへと変わっていく。

▶感想:
典型的なティーン向けオカルトホラー。怖さは控えめで、ストーリーもやや単調。ただ“入口としてはわかりやすい”タイプで、後の作品への前振り感が強い。
ウィジャボードってどんなもの?日本でいうところの『こっくりさん』です。ビギナーさんにもわかりやすいのでホラー苦手な人にもオススメできますね。
ホラー好きからするともうウィジャボードって時点で大枠が見えてるから、気楽に楽しめます。そして!『インシディアス』のエリーズ婆ちゃん役のリン・シェイさんが出演してます!そりゃ勿論、キーパーソンよ。

 

■ ウィジャ ビギニング(2016・アメリカ)※2作目
監督:マイク・フラナガン

【あらすじ(ネタバレなし)】
降霊術を生業とする母と娘たちは、偽の交霊で生計を立てていた。ある日、本物の力を呼び込んでしまったことから状況が変わる。幼い娘に異変が現れ、言動や様子が徐々に変化していく。
家庭内の空気は不穏になり、家族の関係にも影響が出始める。原因を探る中で、家にまつわる過去が明らかになっていく。見えない存在の影響は、確実に現実へ侵食していく。
日常と異常の境界が崩れ、逃げ場のない恐怖が広がる。やがて家族は、取り返しのつかない状況に追い込まれていく。

▶感想:
1作目とは別物レベルで完成度が高い。フラナガン監督らしい丁寧な積み上げで、しっかり怖い。正統派オカルトとしてかなり良い出来。前作はこの2作目のためにあるともいえる。
なにがどーして前作に行き着くのかという前日譚。
いやーしかし、そもそもね、やっぱりね、「なんでウィジャボードやっちゃうかなぁ!」ですよね。日本だと小学生の遊びですが、あちらだとイイ年した大人までやっちゃうの、なんなんだろう…。こっくりさんと同じく、やっちゃダメなやつです。

 

■ ジェーン・ドゥの解剖(2016・アメリカ)
監督:アンドレ・ウーヴレダル

【あらすじ(ネタバレなし)】
身元不明の女性遺体が、不可解な状態で発見される。
検死官の父と息子は、その解剖を担当することになる。外傷がないにも関わらず、内部には異常な所見が見つかる。
調査を進めるほど、説明のつかない事実が積み重なっていく。同時に、解剖室内でも奇妙な現象が起こり始める。
閉鎖された空間の中で、逃げ場のない状況が続く。遺体の正体と背景に迫るにつれ、恐怖は現実味を帯びる。
やがて二人は、この遺体がただの死体ではないことを理解する。

▶感想:
マニアから評価の高い名作です。設定がまず強い。密室で進む会話劇とホラーのバランスが良く、緊張感が途切れない。“見せ方で怖がらせる”タイプで、完成度はかなり高い。
解剖していく中で確認される異常な所見。これはニューイングランドのことを少しでも知ってたらそれだけで十分理解できますし、察せられます。そして気付いたときには、『あ、これ絶対どーにもならないパターンだ』って、すぐわかる。
バチカンのエクソシストでもぬ~べ~先生でも無理だな、鬼切丸や孔雀レベルでもどうにかできるかどうか……。
絶対どーにもならないってわかるからこそ、どういう結末で締め括られるのかなって気になりながら観れる。名作です!

 

■ ウィッチ(2015・アメリカ)
監督:ロバート・エガース

【あらすじ(ネタバレなし)】
17世紀のニューイングランド、信仰心の強い一家が村を追放される。
家族は森の近くに移り住み、自給自足の生活を始める。しかし幼い子供の失踪をきっかけに、家族の間に不穏な空気が広がる。
作物の不作や家畜の異変など、不可解な出来事が続く。やがて疑念は家族内部へ向けられ、互いを疑うようになる。
森の存在が次第に現実的な恐怖として迫ってくる。信仰と恐怖が交錯する中で、精神的な崩壊が進んでいく。
閉ざされた環境の中で、逃げ場のない不安が積み重なっていく。

▶感想:
こちらもニューイングランド。かなり雰囲気寄りの作品でホラーらしい怖さはない。けど、重く静かな空気がずっと続くタイプ。ニューイングランドで起きた実際の事件の数々や記録などを元にして練り上げた作品で、記録にあるかつての日記の引用で台詞が作られてるので古ニューイングランド英語が現代と違ってて違和感もあり、そこがまた不気味さを誘う。ピューリタンってどんなだったのか、信仰もいきすぎると抑圧と疑心暗鬼しか招かなくて結果、瓦解する、そんな“信仰と狂気”の描写が印象に残るし、当時の勉強にもなる。学者さんがこれほどリアルに描かれたものはない、ですって。

 

■ THE MONKEY(年不明・アメリカ)
監督:オズグッド・パーキンス

【あらすじ(ネタバレなし)】
古びた猿の玩具を手に入れたことから、不可解な出来事が起こり始める。周囲で起きる事故や死が、偶然とは思えない形で連鎖していく。
関わる人物たちは、次第にその異常性に気付き始める。原因を断ち切ろうとするが、事態は思うように収まらない。見えない力が関与しているかのような状況が続く。玩具そのものの存在が、不気味な意味を持ち始める。
日常の中に入り込んだ“呪い”のような構造が浮かび上がる。避けようとするほど、状況はより悪化していく。

▶感想:
アイテム系ホラー。発想は面白いけど、軽めの作り。グロが多めで、死に方は簡易版ファイナル・デスティネーション。ただ、ファイナル・デスティネーションが死神(とはいえ神は神)が定めた死の運命からは逃れられないに対し、こちらは『いずれ誰もが訪れる死を今、引き込む』タイプ。ツッコミ所は多いけどあんまり気にはならない、サクッと観れる作品ですね。

 

■ モルグ 屍体消失(2018・パラグアイ)
監督:オーレ・ボールネダル

【あらすじ(ネタバレなし)】
法科学生のマーティンは、病院の遺体安置所〈モルグ〉で夜警のアルバイトを始める。しかし前任者から、その場所がいわくつきであることを聞かされる。安置所の中では異様な雰囲気が漂い、少しずつ不安が積み重なっていく。
その一方で、街では娼婦を狙った連続猟奇殺人事件が世間を騒がせていた。閉ざされた空間での不気味さと、外で進行する事件とが次第に結び付いていく。
マーティンは夜勤を続けるうち、死体や施設そのものに対する恐怖を強めていく。やがて状況は単なる不安や噂話では済まされなくなる。
遺体安置所を舞台にした北欧カルトホラー。

▶感想:
これまた鉄板、マニア殿堂入りの作品。モルグという舞台の空気がまず強い作品。派手さより不穏さで引っ張るタイプで、全体に漂う冷たさが印象的。古い作品だけど雰囲気の個性はかなりありますね。
ただ、これを言っちゃうとネタバレ気味になるけど、知らないで見ると肩透かし食ってつまらなかったって感想持たれそうだから言っちゃうと、ホラーとみせかけたサスペンスです。
ホラーサイドとサスペンスサイドがあって、果たして真相はどちら?主人公が恐怖で追い詰められていく様がヒリヒリして緊張感あって良いですね。

 

■ アンフレンデッド(2014・アメリカ)
監督:レヴァン・ガブリアーゼ

【あらすじ(ネタバレなし)】
ビデオチャット中の若者たちの画面に、謎のアカウントが現れる。
最初はいたずらのように見えたが、会話の内容が徐々に変化していく。
過去の出来事や秘密が暴かれ、状況は緊迫していく。
通話を切ろうとしても、簡単には抜け出せない。オンライン上のやり取りだけで恐怖が進行していく。
逃げ場のないデジタル空間の中で、心理的圧迫が強まる。現実の問題とネット上の出来事が交差していく。
やがて事態は取り返しのつかない方向へ進んでいく。

▶感想:
初見なんだけど、セコいB級で気楽に観れるかなって思って観たら意外としっかりしてて面白かった。すぐわかるから言っちゃうけど復讐ゴースト系です。PC画面のみの構成が特徴で、たったそれだけ。低予算なんだろうけど、相当構成練り込まなきゃこうは上手くいかなかったと思う。PC画面だけなのに操作やチャット相手の映像、全然画面がつまらなくない。テンポも良くて最後までするっと観られる。結末も、予想通りで、なるほど、因果関係だな、ですね。アイデア系として完成度は高めでしたね。

 

■ 悪魔祓い株式会社(2025・韓国)
監督:イム・デヒ

【あらすじ(ネタバレなし)】
悪魔崇拝カルト集団が台頭する中、悪魔祓いを生業とする「悪魔祓い株式会社」にある依頼が舞い込む。
それは、異常行動を繰り返す娘を助けてほしいという医師ジョンウォンからのものだった。
彼らは調査と対処のため動き出すが、相手は単純な怪異では済まされない存在だった。娘を支配する強大な力の気配が次第に明らかになっていく。
現場ではオカルト的な異常と直接的な危険が同時に迫る。悪魔祓いの技術だけでなく、それぞれの胆力も試される状況となる。
やがて彼らは、背後にあるより大きな脅威と向き合うことになる。
オカルトとアクションが混ざった韓国ホラー。

▶感想:
期待してた作品。初見。もっとコメディ寄りかと思いきや、ちゃんとオカルトアクションとしてまとまってました。コメディ要素は確かに多めなんだけど、ちゃんとホラーらしいシーンはしっかりと本格的なホラーな仕上がりになってて、それでいて拳で祓うアクションシーンを絡ませてくる、なかなか奇抜で、軽さと怪しさのバランスが独特で、よくまとまった仕上がりでした。ちゃんとエクソシストなんですよね。
重すぎず、気楽に観られる韓国ホラーでしたね。続編もきそう?

 

■ ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999・アメリカ)
監督:ダニエル・マイリック/エドゥアルド・サンチェス

【あらすじ(ネタバレなし)】
学生たちが、伝説の魔女に関するドキュメンタリーを撮影するため森へ向かう。
現地での聞き込みや調査を進めるが、次第に状況は不安定になる。
道に迷い、帰る手段を失っていく。夜になると不可解な現象が起こり始める。
緊張と疲労が重なり、メンバー間の関係も悪化する。記録映像には、説明のつかない出来事が残されていく。徐々に追い詰められていく様子がリアルに描かれる。
やがて彼らは完全に孤立してしまう。

▶感想:
いわずと知れたPOVホラーの代表格。何も見せない怖さが特徴。好みは分かれるけど重要作。よく、胸糞悪いって感想を見聞きするけど、理由はたいてい人間同士の醜い言い争いだとか、救いのない結末だとか。
いやいや、こんな状況になったらパニクってケンカにもなるって。
それに、これって日本でいう異界侵入系だから、そこ入った時点で終わってるのよ、救いなんてないよそりゃ、だって入っちゃったんだもん。だからホラー見慣れてる人にとっては胸糞悪いなんてものではなくて、純粋に低コストで斬新な演出で良くできたホラーですよ。

 

■ ブレア・ウィッチ(2016・アメリカ)
監督:アダム・ウィンガード

【あらすじ(ネタバレなし)】
過去の事件の真相を追うため、再び森へ向かう若者たち。
新たなメンバーで調査を開始するが、状況はすぐに異変を見せる。
時間や空間の感覚が徐々に狂い始める。森の中で不可解な現象が次々と起こる。帰る手段を見失い、逃げ場はなくなる。恐怖はより直接的な形で現れていく。
前作とは異なる形で危機が迫る。
調査は次第に生存のための行動へと変わっていく。

▶感想:
実はこの続編は初見。前作よりわかりやすく怖くなってたかな。無線機とかドローンとかカメラ台数も増えてて魅せ方の幅が広がってて良かった。若干、エンタメ寄りになってたかな?まぁそれ以外は良い意味で前作と同じですよ。こーゆー系をとにかくブレなく最後まで。

 

■ ゴーストランドの惨劇(2018・フランス)
監督:パスカル・ロジェ

【あらすじ(ネタバレなし)】
母と娘たちが新しい家へ引っ越してくる。しかしその夜、突如として侵入者に襲われる。
事件は一応の終結を迎えるが、心の傷は残る。時間が経過した後も、日常には違和感が付きまとう。
記憶と現実の境界が曖昧になっていく。過去の出来事が現在に影響を及ぼし続ける。
何が現実で何がそうでないのか判断が難しくなる。
精神的な恐怖が徐々に深まっていく。

▶感想:
かなりクセの強い作品。構造で見せるタイプで、人によって評価が分かれそう。ラヴクラフト系ではなく、ラヴクラフトが好きな主人公の物語、です。
姉妹の関係がとても重要で、ホラーのように展開しつつも現実に戻ってにつれてサスペンスになっていく。ドラマも厚め。夢想は現実逃避か?彼女らにとってこの体験はどのような成長をもたらしたか、また彼女らにとって敵はどのように見えていたか、そんなことを考えるとより深く楽しめる。

 

■ オキュラス/怨霊鏡(2013・アメリカ)
監督:マイク・フラナガン

【あらすじ(ネタバレなし)】
過去に起きた悲劇の原因とされる鏡。姉弟はその真相を証明するため、再び向き合う。
記録機材を用意し、現象の検証を試みる。しかし次第に現実と幻覚の区別がつかなくなる。
過去の記憶と現在が交錯していく。鏡の影響は精神にも及び始める。状況は制御不能な方向へ進んでいく。
真実に迫るほど、危険は増していく。

▶感想:
これも名作ですね。そして先に言っておくと、『絶対勝てないパターン』の王道です。でも構成がしっかりした心理ホラーでね、時間軸の使い方が上手い。現在なのか過去の回想なのか今見てる幻覚なのか。そのへんの構成がよい意味で混乱させてくる、スリルありますね。
ビギナーさんはちょっと理解追い付かないかも。ベテラン的には先が読めるから、あー…、それは…、いやっ、待て!思わず心の中でそんな声をかけたくなる、先が読める人向けに楽しめる構成にした完成度高めの一本。結末の後味の悪さも耳にしますが、しつこいようですが勝てないって。わかるって、そういう類いの怪異だって。勝負しようとしたほうが悪い。障ってはいけないやつよ。

 

■ 哭悲/THE SADNESS(2021・台湾)
監督:ロブ・ジャバズ

【あらすじ(ネタバレなし)】
感染症が広がる都市で、人々が異常な行動を取り始める。感染者は理性を失い、暴力的な衝動に支配される。街は急速に混乱し、秩序は崩壊していく。
恋人同士は離れ離れになり、それぞれが生き延びようとする。安全な場所はほとんど存在しない。
極限状態の中で、人間の本性が露わになる。逃げること自体が困難な状況が続く。
終始、強烈な緊張感が続くサバイバルとなる。

▶感想:
ビギナーさんにはかなり強烈な内容かな。グロ・暴力ともに振り切ってる。耐性あるベテランさん人向けですね。ゾンビと思いきやゾンビではありません。だからこそ、ゾンビとは違った展開、違った恐怖があります。でもストーリー的には王道だからわかりやすいです。結末まで、期待を裏切らない。
全体的にとてもバランスとれた作品なんですが、1つだけ注意点を言っておくと、作中で知らないおじさんのスマホを奪って彼氏とLINEで連絡をとるシーンがあって、そこ結構重要なんですが、LINEには電話番号・ID・友達検索しか追加方法はなくて、作中ではそのどれもがわからない状態だと台詞があるのに彼氏のスマホにたどり着けてます。ここはフィクションです。
え?そんな機能ある?と考え続けてると内容集中できませんので、そこはスルーして受け入れてください。架空の別のアプリにすれば良かったのにね。そこだけ惜しい。

 

■ ライト/オフ(2016・アメリカ)
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ

【あらすじ(ネタバレなし)】
暗闇の中にだけ現れる存在に悩まされる家族。電気を消すと現れ、光の中では姿を消す。
母親の過去と現在の状況が関係していることが示唆される。日常生活の中で恐怖が繰り返される。安全なはずの空間も、暗闇によって脅かされる。
原因を探る中で、過去の出来事が浮かび上がる。恐怖のルールが明確になるほど、対処は難しくなる。
限られた条件の中で生き延びる必要がある。

▶感想:
うーん、おそらく事はシンプルで、影の恐怖、影の怪異としては王道だけど演出が斬新で面白くてアイデアが強いのは良かった。短編をこれだけの長編に練り上げたのは評価できるんだけど、ちょっと脚本の穴が目立つ。
母親の過去が重要なんですが、そこが想像の余地という空白ではなくて純粋に設定が甘すぎる。怪異の正体や怪異としての特性にも影響してくるだけに、ここが甘かったのはもったいない。
暗闇系だとスティーブン・キングのブギーマンとどうしても比較してしまうけど、怪異の演出はまったくの別物なので、そこが良いアイディアな点。
モヤりはするけど、でも、面白いは面白いですよ。

 

■ MAMA(2013・スペイン/カナダ)
監督:アンディ・ムスキエティ

【あらすじ(ネタバレなし)】
森の中で発見された姉妹が保護される。
長い間人里離れて生活していた彼女たちは、普通の生活に適応できない。
やがて、見えない存在が彼女たちに付きまとっていることが明らかになる。
新しい家庭でも不可解な現象が起こり始める。その存在は“母親”のような振る舞いを見せる。
過去の出来事と現在が繋がっていく。愛情と恐怖が複雑に絡み合う状況となる。
家族の関係性も影響を受けていく。

▶感想:
ホラーだけどドラマ寄り。とくに親子愛がテーマかな。ゴースト系なんだけど、ゴーストが必ずしも悪ではない、そう感じさせる作品。勿論、生者にとって、また家族にとっては望ましいとは決していえないのだけど、姉と妹にとってはどうだったのか。ゴーストにとって姉妹はどんな存在だったのか。結末も賛否両論ありそうだけど、きくらげ的にはすごく良かったと思う。こういうラストでないと逆にご都合すぎちゃう。
終わってから振り返って感情移入して考えるだけの余韻がある。
感情面が強めの作品で雰囲気はかなり良い。

 

■ イビルアイ(2022・メキシコ)
監督:イサーク・エスパン

【あらすじ(ネタバレなし)】
少女ナラは、病気の妹の療養のため祖母の住む田舎を訪れる。しかし祖母の言動にはどこか違和感があり、不穏な空気が漂う。
日常の中で小さな異変が積み重なり、ナラは疑念を抱き始める。
家族はそれを気のせいと片付けるが、不安は消えない。
やがて祖母の過去と、この土地にまつわる秘密が浮かび上がる。
ナラは次第に“人間ではない何か”の存在を疑うようになる。
逃げ場のない環境の中で、恐怖が現実味を帯びていく。
隠されていた真実が明らかになったとき、状況は大きく動く。

▶感想:
これは、かなり考察が難しい作品で、こういうの見慣れてるベテランさんはかえってツッコミが多過ぎてモヤモヤするし、ビギナーさんは「???」となりすぎて置いていかれる、多分途中で寝ちゃう。
じわじわ来るタイプの魔術×心理ホラーで、派手さはないけど雰囲気はしっかりしてるだけに、非常にもったいない。
とくに後半の展開がポイントになるんだけど、ここの設定や脚本に穴がありすぎる。想像の余地ではなく脚本の純粋な空白。だから雰囲気だけでゴリ押してるといえる。
あとから考察しても、解釈のパターンがあまりにも多角的に想像できるから、それだけなんもない部分が大きいってこと。メキシコ信仰とか、民族の因習とか、魔女とか、家族側とか、どれかにぐっと寄せて余計なものそぎ落として整えたらすごく化けたはずなのに。惜しい。

 

今月はホラーの中でも、悪霊・呪物・信仰といった“オカルト系”にかなり寄ったラインナップでしたね。
ウィジャやブレアウィッチのようなシリーズをまとめて観たことで、同じ題材でも作風や恐怖の見せ方がどう変わるか比較できたのも面白かったです。
全体としては、ド派手な演出よりも“じわじわ不安を積み上げていくタイプ”の作品が多く、心理的な怖さや空気感で見せるものが印象に残りました。
一方で、『哭悲』のような強烈な作品も混ざっていて、緩急のある月でもありましたね。
また、死体安置所・鏡・ネット・信仰など、恐怖の切り口もバラけていて、同じホラーでもジャンルの幅広さをしっかり感じられる内容でした。
全体的には重厚寄りというより、“テーマ重視でしっかり怖がらせにくる作品”が多かった印象です。

 

本記事は鑑賞記録としての内容に限定しています。
個人的な余談や派生の話題は別サイト側に整理しています ↓

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⚠ 注意: この先はネタバレを含み、ホラー特有の流血や少しグロテスクな表現に触れています。苦手な方や18歳未満の方はご遠慮ください。ご覧になる際は自己判断でどうぞ。

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