4月映画まとめログ(2026)
このシリーズは、きくらげの映画鑑賞メモです。
ネタバレを避けた軽いあらすじと、見終わった直後の印象だけを残しています。
今月はあんまり観たいホラーがなかったので、ソウ シリーズをすべて一気観しました!
その他は雰囲気ホラーとロメロと珍しくアクションかなぁ。
※この記事ではネタバレを避け、個人視聴ログとして簡単な感想のみをまとめています。レビュー⭐評価はしていません。あくまでも個人の印象です。
一部の作品については、別館にてネタバレ込みで深掘りトークを行っています。
興味のある方は、別館「ホラー館」ラベルをご覧ください。
■ ヴィレッジ(2004・アメリカ)
監督:M・ナイト・シャマラン
【あらすじ(ネタバレなし)】
深い森に囲まれた小さな村では、住民たちが外の世界と関わらず、静かで閉ざされた暮らしを続けていた。
村には古くから守られてきた掟があり、森の奥には“決して近づいてはならない存在”がいると信じられている。
人々はその恐怖を受け入れ、村の中だけで完結する生活を選んでいた。
しかしある事件をきっかけに、村の安全と秩序は大きく揺らぎ始める。
外の世界へ出る必要が生じたことで、これまで守られてきた禁忌に向き合わざるを得なくなる。
森への恐怖、村を支える秘密、人々の信念が少しずつ絡み合っていく。
閉鎖された共同体の不穏さを描く、静かなサスペンスホラー。
▶感想:
寓話『赤ずきん』モチーフの作品で、劇場で観た以来。久々に観たけど当時と感想がほぼ同じだった。この作品、昔と今も評価が割れるんですよね、雰囲気と設定は面白い。映像としても凝ってる。そこが割れるポイント。「なんだかこの村……」そういう違和感一つ一つが真実に繋がってます。
ホラーというよりミステリー寄りで、オチ前提の構造。
好みは分かれるけど空気感はかなり良いですね。
■ クリムゾン・ピーク(2015・アメリカ)
監督:ギレルモ・デル・トロ
【あらすじ(ネタバレなし)】
作家を志す若い女性エディスは、謎めいた英国貴族トーマスと出会い、強く惹かれていく。
彼との結婚を機に、彼女は雪深い土地に建つ古びた屋敷へ移り住むことになる。
その屋敷は美しくも朽ちかけており、壁や床には過去の記憶が染みついているような異様な空気が漂っていた。
トーマスの姉ルシールの存在もまた不穏で、エディスは次第に孤立感を深めていく。
屋敷の中で起こる怪異と、夫婦を取り巻く秘密は少しずつ重なり始める。
過去に何があったのかを探るうち、エディスはこの屋敷に隠された恐ろしい真実へ近づいていく。
ゴシックロマンスと怪奇が混ざり合う、美しく不穏なホラー。
▶感想:
とにかくビジュアルと世界観が強い。怖さより美しさと不気味さの融合。良いところはたくさんあるのに、ちょーっとシナリオ設計の甘さが目立つからとてももったいない。オカルト?スリラー?ミステリー?そういうどうなるのかわからない感は良いのに、終わってみると「それだけ」の話。
でもストーリーはシンプルだけど雰囲気で結構満足はできるタイプでしたね。
■ クレイジーズ(1973・アメリカ)
監督:ジョージ・A・ロメロ
【あらすじ(ネタバレなし)】
小さな町で、住民たちが突然異常な行動を取り始める。
人々は理性を失ったように暴力的になり、町全体に不穏な空気が広がっていく。
やがてその原因には、軍が関与する危険な化学物質の存在があることが示される。
政府と軍は町を封鎖し、感染の拡大を防ごうとするが、その対応は住民たちにさらなる混乱をもたらす。
感染者とそうでない者の区別も曖昧なまま、人々は恐怖と疑念に追い込まれていく。
助けを求める者、逃げようとする者、命令に従う者たちの行動が交錯し、町は急速に崩壊していく。
感染パニックと社会不信を描く、ロメロらしい社会派ホラー。
▶感想:
ロメロらしい社会風刺強めの作品。ゾンビというより“人間の狂気”がテーマ。荒削りだけどコンセプトはかなり面白い。
とくに、ロメロ後期のゾンビよりも人間のほうが怖いや人間社会や倫理の崩壊、そっちの原型ともいえるのではないかと個人的には思ってる。ちなみに、この作品、ゾンビのようでゾンビではない。ゾンビのように感染が拡大かすることや凶暴化することは同じだけど、まだ人間のまま。
■ クレイジーズ(2010・アメリカ)
監督:ブレック・アイズナー
【あらすじ(ネタバレなし)】
穏やかな田舎町で、ある日突然、住民の一人が不可解な凶暴性を見せ始める。
保安官は単発の事件として対応しようとするが、同じような異常行動は町の各所で広がっていく。
やがて水源に関わる汚染と感染の可能性が浮かび上がり、町は一気に危険地帯へと変わる。
軍は事態を封じ込めるため町を隔離し、住民たちは感染者か否かを問わず管理されていく。
逃げ場を失った主人公たちは、感染者の脅威と軍の強硬な対応の両方から逃れようとする。
信じられる相手も安全な場所も減っていく中で、生き残るための判断を迫られていく。
感染パニックを現代的なサバイバルとして描いたリメイクホラー。
▶感想:
テンポ良くまとまった現代版。ロメロ版のリメイク。ロメロ版よりエンタメ寄りで観やすい。サバイバル要素がしっかりしてて普通に面白い。
が、サバイバル、逃走劇、ヒューマンドラマ、ここに絞り込んだだけあって特化してる分、よりストーリーはシンプルになって見せたいところを強調しやすくなってて、映画としては十分に良くできてるんだけど、ロメロ版のほうの国が政府が軍が壊れていく、社会が壊れていく、そういう側面がほぼ削ぎ落とされてたので、ロメロ版を知ってる人からすると惜しい。
でも、ロメロ版は要素が多くて難しいのも確か。
リメイク版からもう16年経つから、そろそろロメロ版のままのリブートが製作されないかなって期待する。
■ クレイジーズ 42日後(2020・アメリカ)
監督:ジョニー・マーティン
【あらすじ(ネタバレなし)】
ロサンゼルスで新型ウイルスが蔓延し、感染者は激しい攻撃性を持つ存在へと変貌していた。
街はすでに崩壊し、多くの人々が命を落とす中、元兵士エイデンはマンションの一室で孤独な生活を続けている。
外には感染者が徘徊し、わずかな物資を頼りに生き延びる日々が続いていた。
そんな中、彼は同じ建物内にまだ生存している女性エヴァの存在に気付く。
互いに顔を合わせられない状況の中で、二人は距離を保ちながら少しずつ繋がっていく。
しかし安全に見える室内生活にも限界があり、外の脅威は確実に迫ってくる。
崩壊した都市での孤独と生存を描く、感染系サバイバルホラー。
▶感想:
クレイジーズ繋がりで検索でてきただけで、ロメロ版とかリメイク版とはまったく関係ない別物、なんとなく観てみただけ。
低予算系のサバイバル寄り作品で、ゾンビではないけど感染で凶暴化する、人間社会は壊れていく、そんな感じ。
派手さはないけど、閉鎖空間と孤独感はしっかり出てる。
雰囲気重視で静かに進むタイプでしたね。
名脇役ドナルド・サザーランドが出演していました。亡くなる4年前ですね。
■ 黄龍の村(2021・日本)
監督:阪元裕吾
【あらすじ(ネタバレなし)】
若者たちは軽い旅行気分で車を走らせるが、途中でトラブルに遭い、山奥の村へ立ち寄ることになる。
そこは外の世界から切り離されたような場所で、村人たちはどこか奇妙な雰囲気を漂わせていた。
最初は親切に見えた対応も、次第に不自然さを増していく。
若者たちは違和感を覚えながらも、村の空気に飲み込まれていく。
やがて彼らは、この村に普通ではない習わしや危険が潜んでいることを知る。
閉ざされた共同体の中で、逃げ道のない状況が一気に動き出す。
因習村ホラーの形を取りながら、勢いと暴力性で展開していく作品。
▶感想:
ノリと勢い重視の作品。良くも悪くも振り切ってる。『坂元ファミリー』とでもいうべきか、お馴染みの俳優さんたちでそこも笑える。
前半と後半で毛並みの違う作品で、前半はオカルト×青春の終わり、後半は本格アクション×青春を取り戻す。これ以上はネタバレになるから言えないけど、『カメラを止めるな!』みたいな二段構成なのが面白いです。尺も短いので観やすいですよ。
■ ザ・ウォッチャーズ(2024・アメリカ)
監督:イシャナ・ナイト・シャマラン
【あらすじ(ネタバレなし)】
森の中で道に迷った女性は、やがて奇妙な建物へとたどり着く。
そこには彼女と同じように森から出られなくなった人々が暮らしていた。
彼らは夜になると外へ出てはいけないというルールを守り、何者かに“見られる”生活を続けている。
外にいる存在の正体は分からず、建物の中での暮らしにも不安が漂っている。
主人公は状況を理解しようとするが、住人たちの言葉や森の異常さは簡単には整理できない。
監視される恐怖と、抜け出せない閉塞感が少しずつ積み重なっていく。
森と観察をテーマにした、閉鎖型のシチュエーションホラー。
▶感想:
オカルトのようなホラーのようなスリラー。設定は面白いけどやや薄味。雰囲気はいいが詰めが甘い印象。発想は良いだけに惜しいタイプ。というちょっと残念な作品。映像、撮影に凝ってる作品ほどシナリオに穴が多いんだよなぁって思っちゃう。ツッコミところが多いし、無理やりな展開も見受けられる。
ホラーやオカルトやスリラーをたくさん観てる人ほどモヤるけど、見慣れてない人は普通に楽しめる、とは思う。
面白いことは面白いんですけどね。
■ ゾンビサファリパーク(2015・イギリス)
監督:スティーヴ・バーカー
【あらすじ(ネタバレなし)】
ゾンビ災害を経た世界では、生き残ったゾンビを管理し、狩猟体験として提供する施設が作られていた。
人々は安全に管理された環境で、恐怖を娯楽として楽しむようになっている。
主人公たちはそのゾンビサファリ施設を訪れ、非日常のスリルを味わおうとする。
しかし管理されているはずのシステムに異常が起こり、状況は一気に崩れ始める。
檻の中にいたはずのゾンビたちは制御を離れ、客たちは狩る側から追われる側へと変わっていく。
安全なアトラクションだった場所は、逃げ場の少ない危険地帯へ変貌する。
テーマパーク型の設定で描かれる、サバイバルゾンビホラー。
▶感想:
アイデアはシンプルでわかりやすい。展開も王道で気軽に観られる。
もう、設定からして酷いんだけど、その酷さがまさにB級ゾンビパニックの王道。こーゆーことするから災いが繰り返されるだよ、っていうね。
特別感はないけど普通に楽しめるタイプ。
■ PUSH 光と闇の能力者(2009・アメリカ)
監督:ポール・マクギガン
【あらすじ(ネタバレなし)】
世界には、人知れず特殊能力を持って生まれる者たちが存在していた。
彼らは政府機関から監視され、その力を利用される危険にさらされている。
能力者である主人公は追われる生活を送っていたが、未来を予知する少女との出会いをきっかけに大きな事件へ巻き込まれる。
少女はある重要な情報を握っており、複数の勢力が彼女を狙っていた。
能力者同士の駆け引きや追跡が続く中で、主人公たちは逃げるだけでなく反撃の手段を探し始める。
記憶操作、念動力、予知などの能力が絡み合い、状況は複雑になっていく。
超能力者たちの逃亡と陰謀を描く、SFサスペンスアクション。
▶感想:
ホラーではございません。異能バトルアクション。個人的にはすごく好みなタイプで、能力的なところはありふれてるから入りやすいし、展開は早くスピード感あるけどありふれてるからこそ、そのスピード感でもちゃんとついていける。中だるみもしないし、ぐいぐいいける。
能力バトルの見せ方もかなり良い。
続編これはあるだろう!っていう終わり方なのに続編ないんだなぁこれが。なんで製作されなかったんだろう。
ちなみに、ヒロインの子供の女の子役の女優さん、大人になってから先ほどのザ・ウォッチャーズの主演を務めてます。
■ 墓地裏の家(1981・イタリア)
監督:ルチオ・フルチ
【あらすじ(ネタバレなし)】
研究のため、ある一家が郊外に建つ古い家へ引っ越してくる。
その家は墓地の近くにあり、外観からしてどこか不気味な雰囲気を漂わせていた。
幼い息子は家にまつわる奇妙な気配を感じ取り、家族の周囲では説明のつかない出来事が起こり始める。
地下室には何かが隠されているようで、家そのものが不吉な存在感を放っている。
過去にその家で何があったのか、少しずつ不穏な痕跡が浮かび上がっていく。
日常生活の中に怪異が入り込み、家族は逃げ場のない恐怖に追い詰められていく。
イタリアンホラーらしい不条理さと湿った怪奇性を持つ、家系ホラー。
▶感想:
フルチらしい不条理感強め。説明より雰囲気重視。理屈抜きで不気味さを楽しむタイプ。フルチ作品ってあんまりサブスクこないから観れる機会が少ないので、配信きてるときは是非観るのがオススメ。
で、この作品はいうなれば『異界』かな。墓地裏というより家を中心とした敷地内エリアは既に半分異界半分現実世界、という解釈で観るとモヤりにくいと思う。
■ ソウ シリーズ1〜ファイナル ざっくりまとめ
【シリーズ概要】
『ソウ』シリーズは、猟奇的な殺人ゲームを軸にしたサスペンススリラー。
ただし単なる残酷描写だけの作品ではなく、「命をどう扱うか」「生きる意思を持っているか」を試すようなゲーム構造が特徴です。
密室に閉じ込められた人物たちが、極限状態で選択を迫られる一方で、警察や関係者による捜査パートも同時に進行していきます。
ゲームの仕掛け、犯人の思想、被験者同士の関係、そして捜査側の視点が絡み合いながら、少しずつ全体像が見えていく作りです。
1作目は、かなり独立性の高い完成作。
限られた空間と少ない登場人物で展開し、最後の仕掛けまで含めて一本のスリラーとして非常にきれいにまとまっています。
この1本だけで観ても成立するし、ここで終わっても十分完成しているタイプの作品ですね。
2作目以降は、人気を受けてシリーズ化された流れで、物語の作り方が大きく変わっていきます。
毎回「新しいゲーム」と「捜査・回想・過去の因縁」が並行して描かれ、前作で残された伏線が次作で回収されます。
同時に、回収した先でまた新しい謎や伏線が提示され、それがさらに次の作品へ繋がっていく構造です。
そのため、2作目からファイナルまでは単体作品というより、長い一本の連続ドラマに近い見方になります。
シリーズが進むほど、単純な犯人探しではなく、ジグソウの思想を受け継ぐ者、協力者、後継者、関係者たちの過去が複雑に絡んでいきます。
ゲームそのもののインパクトに加えて、「あの時の出来事はここに繋がっていたのか」という回収の楽しさも大きいシリーズです。
ファイナルまで観ると、かなり入り組んだ人間関係と時系列が整理され、一応の区切りがつく形になっています。
全体としては、1作目は完成度の高い密室スリラー。
2作目以降は、ゲーム、捜査、伏線回収、後継者問題を積み重ねていく連続サスペンス。
残酷描写が目立つシリーズではありますが、実際には「仕掛け」と「構成」と「どんでん返し」を楽しむタイプの作品でもあります。
▶まとめて感想:
やっぱり1作目は傑作ですよね。本当にこの一本で綺麗に閉じてる。
2作目以降のシリーズも勿論良いんだけど、ところどころツッコミところでてきちゃうのは仕方ない。でも視聴者を混乱させる多種多様な演出は素晴らしいですよ。ちゃんとシリーズ全体のことを踏まえて一本一本作ってる感があるので、続くほどつまらなくなる、ではなく、連続ドラマのように結末に向かっていくので、途中で観るの止めるのはもったいないですね。
ジョンの後継者は果たして誰か?
というふうに思わせるシナリオと演出だけど、核はそこではない、そこに気付けたらスリラーファン。
これって結局どういうお話だったのか、ジョンは結局どういう存在だったの。
ここを考察するのは楽しい。
ファイルの結末は予想通りではあるんだけど、それは良い意味で、期待通りに伏線を回収して着地。
なのでスッキリします。
■ ソウ レガシー(2017・アメリカ)
監督:マイケル・スピエリッグ/ピーター・スピエリッグ
【あらすじ(ネタバレなし)】
都市で奇妙な連続殺人事件が発生し、現場には“ジグソウ”を思わせる痕跡が残されていた。
しかしジグソウことジョン・クレイマーはすでに死亡しているはずであり、捜査は混乱する。
被害者たちはそれぞれに罪や過去を抱えており、事件は単なる殺人ではない様相を見せる。
警察は模倣犯の存在を疑いながらも、手がかりを追っていく。
一方で、どこか別の場所では新たな“ゲーム”が進行していた。
過去と現在が交錯する中で、事件の全体像が徐々に浮かび上がっていく。
シリーズの系譜を引き継ぐ、再始動型サスペンススリラー。
▶感想:
おなじみの構造を踏襲した一本。トリック重視で観るタイプ。シリーズファン向け要素が強い。
が、ファンならこうも思うはず。
舞台セットが真新しくて現実味が薄い。装置も新しくて雰囲気が違う。
ソウの良さって、そこらへんにある凶器になりうる道具で工作して作られた装置なんですよね。だから、これから起こる惨事が想像できるし、その装置も錆びついてたり、ゴツゴツしてたり、再利用感がまたリアリティ。建物も本当の廃墟っぽかったりして、閉鎖・孤立感が強まる。そこが撮影セットっぽく見えちゃうと魅力は激減しちゃうんだよね。
あと、シリーズ観てきたファンには最初からおおむねオチまでわかっちゃう。
■ ソウ スパイラル(2021・アメリカ)
監督:ダーレン・リン・バウズマン
【あらすじ(ネタバレなし)】
警察内部で連続殺人事件が発生し、犠牲者はすべて警官関係者だった。
現場にはジグソウを模倣したかのような仕掛けが残されており、事件は異様な様相を帯びる。
問題を抱えた刑事ジークは、新人相棒と共に捜査に乗り出す。
しかし捜査を進めるほど、警察組織そのものの闇が浮き彫りになっていく。
犯人の狙いは単なる殺害ではなく、“選別”のような意図を持っていた。
内部に潜む腐敗と向き合う中で、ジーク自身も追い詰められていく。
シリーズの構造を踏襲しつつ、警察腐敗を軸にしたスピンオフスリラー。
▶感想:
かなり別路線。というかソウ シリーズとしてカウントしていいのかさえ危うい。警察ドラマ寄りになってて、ゲームらしいゲームはほぼない。あるのはただ、殺人の手口にジグソウの模倣をしただけ。
主旨も思想も別物。シリーズとして見るか別物として見るかで評価変わる。きくらげ的には、ただのサスペンスで、サスペンス映画として観てもクオリティは低かったと思う。
■ ソウX(2023・アメリカ)
監督:ケヴィン・グルタート
【あらすじ(ネタバレなし)】
余命宣告を受けたジョン・クレイマーは、わずかな希望を求めて海外へ向かう。
そこで受けられるはずの治療は奇跡的なものとされていたが、やがてそれが詐欺であることを知る。
絶望と怒りの中で、彼は自らの哲学に基づいた“裁き”を決意する。
欺いた者たちは、命を賭けた過酷なゲームに巻き込まれていく。
今回の舞台は密室に近い環境で、逃げ場のない状況が続く。
ジョンの思想と行動がより前面に描かれ、物語は彼の視点で進行する。
シリーズの原点に立ち返る、人物掘り下げ型サスペンスホラー。
▶感想:
久しぶりに“ちゃんとソウしてる”作品。ジョン視点なのが大きい。シリーズの中でも満足度高め。
ソウ シリーズの中でやり残したことないかな?そう思ったときに1つだけまだあった、そういうふうに作られたのではないかと思う。予想だけど。それだけに、シリーズでやれなかったことが全部詰まってるような内容。
ジョンがゲームの現場にいるのは1作目以来だし、新鮮さもある。
やや強引というか、どうやったのそれ?って思うところはあるけど、骨格がしっかりしてて見せたいことが前面にちゃんと出てるから多少のことは受け入れられる。
これで本当にシリーズ終わったなぁ、って、締めくくれる。
とまぁ、珍しくホラーがぐっと少なく、ほとんどがソウな4月でした。
正直、やっぱりホラーがないと物足りないんですけど、そこは代わりにシリーズ長くて緊張感あるスリラーでなんとか代用できたかなって感じ。
こういうときでないと、なかなかソウの一気観はできないからね。長いから。
雰囲気ホラーはもうちょっと飽きたから、本格ホラーが観たいなぁ、来月は良いもの観れるといいな。
本記事は鑑賞記録としての内容に限定しています。
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