大腸内視鏡検査の準備-②腸管洗浄剤(下剤)

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続きまして②腸管の洗浄について、どのようなものか、また洗浄剤の種類など解説します。

準備-②腸管の洗浄とは?

腸管の洗浄とはつまるところ、大腸を空っぽにするために下剤を大量に飲んで排便を促し宿便を全部出し切りることを言います。

その際に用いる下剤のことを『腸管洗浄剤』と呼びます。便秘治療薬としての下剤は直腸~S状結腸あたりに刺激を与えて排便を促すもので、腸管をカラッポにする腸管洗浄剤とは別の物になります。

腸管洗浄剤にて腸管が空っぽになりますと、最終的にお通じはほぼ透明な液体になります。

腸管洗浄は検査当日の検査前に行い、この腸管洗浄をスムーズに促すために前日の夜と当日の朝に内服薬の下剤を服用して備えます。

 

検査前日の夜に内服薬の下剤を飲み、夜間一回か二回でると御の字です。

そして当日の朝また内服薬を飲み、病院に着くまでに一回でもでれば御の字ですね。

そして本番、検査前の腸管洗浄。前日と当日朝で出したウンチは、硬いウンチ(糞便)です。これが出ないで残っていると栓(糞栓)になってしまってなかなかトイレの回数が増えず、腸管が綺麗になりません。なので腸管洗浄前に内服薬の下剤で下準備としてなるべく排便しておくのです。

 

腸管洗浄剤の種類(代表例3種)

本番で飲む腸管洗浄剤はニフレック、ビジクリア、モビプレップ、などがあります。

それぞれの特徴ですが、まずは

①『ニフレック

これは『ポカリスエットに似てる味』なんてたとえられていますが、正直そんな優しいものではありません。耐えることはできますが不味いは不味いです。なにより厳しいのは飲む量です。その量、2000ml。これをおよそ一時間で飲みきらなければなりません。なかなかに苦行です。

ですが最大のメリットとしてこのニフレックは1番身体へ与えるダメージが少なく安全性も高いという点です。

どういうことかと言いますと、腸管を空っぽにするということは、とどのつまりは下痢便を出し続けるということ。

下痢便というのは腸液(体液)を大腸で吸収させる間がなくそのまま排泄してるということで、下痢便を繰り返せば重度の脱水状態になってしまいます。

そうなってしまっては検査どころではありません。

そこで用いる下剤が腸管洗浄剤なのですね。ニフレックの最大の特徴としては、この洗浄剤は腸管で吸収されることがなくそのまま排泄されるという点です。

つまり腸液という体液を使わずに外から取り入れた液体を使って排泄し切るので、脱水状態になりにくいのです。辛いだけではなくちゃんと健康上重要な仕事をしてくれているんですね。市販のただの下剤とは大きな違いです。

 

②『ビジクリア

これはかなり大きめの錠剤を大量に飲む洗浄剤です。特徴としてはこれを飲む飲料は水でもお茶でもOKという点です。味の問題がなければそれだけ心的負担は軽減しますよね。ニフレックのように味による吐き気も起きにくいです。

ですが、飲む量自体はやはり錠剤も飲料も大量です。

1回5錠、15分置きに飲料200mlで飲み、全部で50錠2000ml飲むことになります。大変は大変ですね。

そしてこのビジクリアにはドクター側からするとデメリットが少々ありまして、内視鏡で見るとビジクリアのカスっちょが少し残ってるそうで、ハッキリ言って検査の邪魔なのであまり使ってほしくはないそうです。検査の精度はそのまま患者本人にも直結しますので、私個人的にもビジクリアはあまりオススメはできません。主観ですけれども。

 

③『モビプレップ

これは比較的新しいタイプの腸管洗浄剤ですね。

なんと味がそれほど悪くはない。やや塩味の強いスポーツドリンクみたいな味です。そして問題の飲む量ですが、これまたなんと800~1000ml。他の洗浄剤の半分で良いというありがたさ。

ですが、この洗浄剤は濃いため飲み終わったあと水を500ml飲み水分補給をしなければ脱水気味になってしまいます。

それでも他のものよりだいぶんマシと感じますね。

※個人的にはモビプレップ推しです。

ただし、ヒトによっていずれもかなり好みは割れます。

いずれの洗浄剤の場合でも、強い吐き気や腹痛やじんましん等の以上がでた場合はすぐに看護士に報告し、指示に従ってください。

また、上記の標準量を飲んでも便が綺麗にならなかった場合、どの洗浄剤でも追加で飲むことになりますので、お覚悟を。

※安全性についてですが、どんな検査もどんな薬もどんな処置も、医療においていずれの場合も完璧ということはありません。

腸管洗浄剤では服用後の腸管内圧上昇による腸管穿孔や腸閉塞が報告されたこともあり、100%安全ということはなく注意が必要ではあります。

検査1つとってしても不安はあることでしょう。ですが、《未来》の健康のために行うのが《今》の検査です。

ケースバイケースですが後で後悔することのないよう、敬遠せずに検査を受る選択を、勇気を出して決断をしてほしいと私は願います。

 

次回は『大腸内視鏡検査・実践-編①3日前から食事制限』です。

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