5月映画まとめログ(2026)
このシリーズは、きくらげの映画鑑賞メモです。
ネタバレを避けた軽いあらすじと、見終わった直後の印象だけを残しています。
今月は、ワニ、恐竜、竜巻、大蛇、ゾンビ、怪異、心理スリラーと、かなり幅広いジャンルを観た月でした。
急にワニパニックが観たくなって、その流れで前半はモンスターパニックや自然災害系の、とくに90年代映像革命といわれた傑作が多く、後半はオカルトや心理ホラー寄りの作品が増えた印象ですね。
全体としては重すぎる作品ばかりではなく、懐かしい定番作やB級寄りのパニック映画も混ざっていて、かなりバランスの良い月でした。
※この記事ではネタバレを避け、個人視聴ログとして簡単な感想のみをまとめています。レビュー⭐評価はしていません。あくまでも個人の印象です。
一部の作品については、別館にてネタバレ込みで深掘りトークを行っています。
興味のある方は、別館「ホラー館」ラベルをご覧ください。
■ レプティリア(2000・アメリカ/メキシコ)
監督:トビー・フーパー
【あらすじ(ネタバレなし)】
若者たちは休暇を楽しむため、南カリフォルニアの湖へとやって来る。
そこにはかつて巨大なワニにまつわる伝説が残されていたが、彼らは深く気に留めることなく遊び始める。
しかし、ふざけ半分の行動がきっかけとなり、湖に潜んでいた巨大なワニの脅威が現実のものとなっていく。
楽しいはずの時間は一転し、逃げ場の少ない水辺でのサバイバルへと変わっていく。
ワニは次々と人間に襲いかかり、若者たちはその危険から逃れようとする。
伝説と現実が重なり合う中で、湖そのものが恐怖の舞台へ変貌していく。
巨大ワニを題材にした、B級寄りのモンスターパニックホラー。
▶感想:
かなりB級ノリのワニ映画。細かいところより勢いで楽しむタイプでした。トビー・フーパー監督作として観ると、少し不思議な位置づけですね。
B級パニックの中でもかなり因果応報なタイプですね。若者たちのクズっぷりがもう酷い、そりゃあワニも怒るよなぁって感じ。保安官の役立たずさも、無力さも、自然相手に人間の傲慢さが報いを受ける構図でシンプル。ワニはデカイ!結構、ワニロボットとか使っててCGとのバランスもよし。こういうのでいいのよって感じの作品でしたね。
■ クロール -凶暴領域-(2019・アメリカ)
監督:アレクサンドル・アジャ
【あらすじ(ネタバレなし)】
大型ハリケーンが迫るフロリダで、大学競泳選手のヘイリーは父と連絡が取れなくなる。
避難命令が出る中、彼女は危険を承知で実家へ向かい、地下室で負傷した父を発見する。
しかし家はすでに浸水し始めており、地下にはワニが入り込んでいた。
水位は刻々と上がり、外に出ようにも嵐とワニの脅威が行く手を阻む。
父娘は限られた空間の中で、傷と恐怖に耐えながら脱出の方法を探していく。
ハリケーンによる水害と、捕食者としてのワニの恐怖が同時に迫る構成になっている。
閉鎖空間と自然災害を組み合わせた、緊張感の強いサバイバルスリラー。
▶感想:
ワニ映画としてかなり完成度高め。水位が上がっていくタイムリミット感が良かったです。閉鎖空間・脱出系シチュエーションスリラーともいえるかな。次々と展開が変わっていって、状況がどんどん悪くなる、ヒリヒリした切迫した緊張感。水の恐怖とワニがどこからくるかわからない恐怖。
これネタバレじゃなくて補足だけど、インフラが日本と違うからどういうこと??ってなりやすいので、そこだけ説明。
フロリダはもともと湿地帯が多く、住宅地の近くにも運河や排水路があったりするそう。そこにハリケーンで水位が一気に上がって本来は分かれているはずの場所が水でつながる。
ワニ園の柵や区画が壊れる → ワニが増水した水路へ出る → 住宅地側の排水路・地下空間に入り込む、という流れです。
「防波堤」っぽく見える部分も、日本の海沿いの防波堤というより、洪水・高潮・排水を制御するための堤防や水門、排水インフラに近いです。
それがハリケーンで機能不全を起こして、町全体が水没していく、です。
ここわからないと「んー?」っていう状態が頭に引っ掛かって楽しめないので、そういう仕組みなんだ、で。
とにかくテンポよくて緊張感高くて最後までしっかり楽しめる、けど個人的にはラストシーンにもう1カットほしかったかな。
■ ジュラシック・パーク(1993・アメリカ)
監督:スティーヴン・スピルバーグ
【あらすじ(ネタバレなし)】
大富豪ハモンドは、最新の遺伝子技術によって恐竜を現代によみがえらせ、孤島に巨大なテーマパークを建設していた。
安全性を確認するため、古生物学者や数学者、弁護士、そして孫たちが島へ招待される。
最初は夢のような施設として紹介されるが、管理システムの不備と人間側の思惑が重なり、状況は大きく崩れていく。
檻の中で管理されていたはずの恐竜たちは、人間の制御を離れ始める。
島内ツアーは一転して、生き延びるための逃避行へと変わっていく。
科学の驚異と、それを扱う人間の慢心が同時に描かれていく。
恐竜映画の代表格ともいえる、SFパニックアドベンチャー。
▶感想:
今観てもやっぱり強い作品。恐竜の見せ方、冒険感、恐怖のバランスが見事ですね。
当時、90年代映像革命と呼ばれた時代の代表作。CGをふんだんに使って現実には存在しない恐竜を大迫力で画面に映し出す。子供から大人まで楽しめる構成。まぁ大人になって観ると、危機一髪のパターンが同じようなのばかりでたるみがちだけど。
こういう、科学技術的には最高峰なのに人間の認識の甘さ傲慢さで安全マージンが雑、それ故に大自然からの報いを受けるパターン。
スピルバーグのなにがすごいかって、ジョーズは実際に存在する生物の恐怖、恐竜は現生してないけど復元したらとんでもないことになった、っていう日本は怪獣はあってもこういう本当にいる系のパニック映画ってなかなか無かったから、そこが日本人にもウケたとこかなと思う。娯楽映画としての完成度がかなり高いですよね。
■ ツイスター(1996・アメリカ)
監督:ヤン・デ・ボン
【あらすじ(ネタバレなし)】
竜巻研究者たちは、巨大竜巻の内部データを集めるため、危険な観測に挑んでいた。
主人公ジョーは過去の経験から竜巻に強い執着を持ち、仲間たちと共に観測装置の投入を目指す。
一方で、元夫であるビルもまた現場に戻ることになり、二人の関係性も物語に絡んでいく。
竜巻は次々と発生し、研究チームはその進路を追いながら危険地帯へ踏み込んでいく。
自然の脅威は人間の予測を超え、観測そのものが命懸けの行動になっていく。
科学的な挑戦と個人的な因縁が重なりながら、竜巻への接近が繰り返される。
巨大災害の迫力を前面に出した、王道の災害パニック映画。
▶感想:
同じく90年代映像革命を代表する作品。個人的にはこれが1番好きで、1番クオリティも高いと思ってる。
これはただのパニック映画じゃない。竜巻という、日本人には馴染みのない自然の脅威。これがまず大迫力で恐ろしい。
CGをふんだんに使いつつも、特撮もたくさん使っていて、CGの浮いた感じがしなくて映像の馴染みがすごく良い。
観測用のキーアイテムとして登場する『ドロシー』。この観測企画そのものは実際に現実でも行われてことがあって、そういう科学的見地がちゃんとある。まぁ、この方法での観測は現実では上手くいかなかったらしいけど。
竜巻と因縁のある研究者たちの熱い情熱、科学ロマン、夫婦の関係というヒューマンドラマ、すべての絡みが絶妙にバランスとれてて、クライマックスから結末までスッキリ!
やっぱりこの時代の娯楽大作は強いですね。
■ ジュマンジ(1995・アメリカ)
監督:ジョー・ジョンストン
【あらすじ(ネタバレなし)】
少年アランは、不思議なボードゲーム「ジュマンジ」を見つけ、友人と遊び始める。
しかしそのゲームは、ただの遊びではなく、盤面で起きた出来事が現実に現れる危険なものだった。
アランはゲームの中へ閉じ込められ、長い年月が過ぎていく。
その後、別の子どもたちが再びジュマンジを見つけたことで、ゲームは再開される。
現実世界には次々と動物や災難が現れ、町は混乱に巻き込まれていく。
ゲームを終わらせるためには、恐怖に立ち向かいながら最後まで進めるしかない。
ファンタジーとパニック要素が混ざった、冒険色の強いファミリー向け作品。
▶感想:
同じく90年代映像革命代表作。今観ても発想が楽しい作品。CGの動物たちの大進行の迫力がすごい、で有名ですね。子ども向けの冒険感と、少し怖いドタバタパニック感のバランスもあり、またコメディ要素もあって、楽しい作品ですね。コメディはちょっとホームアローンみたいな感じで、アメリカらしいかな。
ロビン・ウィリアムズの存在感も大きいですね。
■ アナコンダ(1997・アメリカ/ブラジル)
監督:ルイス・ロッサ
【あらすじ(ネタバレなし)】
ドキュメンタリー撮影隊は、アマゾン奥地の先住民を追うため、川を進んでいた。
その途中で謎めいた蛇ハンターと出会い、彼を船に乗せることになる。
当初は案内役のように見えた男だったが、彼には巨大なアナコンダを捕らえるという別の目的があった。
撮影隊は次第に危険な水域へ誘導され、巨大蛇の存在が現実味を帯びていく。
密林と川に囲まれた環境では逃げ場が限られ、船上の人間関係にも不穏さが広がる。
巨大アナコンダの脅威と、人間側の欲望が重なり、状況は悪化していく。
ジャングルを舞台にした、王道の巨大生物パニック映画。
▶感想:
大蛇パニック映画の定番。90年代映像革命代表作としては最後に挙げられるかな。
シリーズいくつかありますけど、この1作目が1番面白い!
話はシンプルだけど、湿ったジャングル感と怪しい人物の存在感が強いです。
もうこれも因果応報です。なんでそんな人選で秘境目指した?準備甘過ぎない?モラルどうなってる?そういうツッコミところが、すべてちゃんと自然の報いという形で回収される。悪い人間も勿論でてくるけど、それも因果応報。この手の作品は自然を甘くみすぎる人間が痛い目みる、でお決まりですね。
B級寄りだけどずっと記憶に残る名品ですね。
■ U.M.A レイク・プラシッド シリーズ(1999〜2012・アメリカ
【シリーズ製作年・国】
・U.M.A レイク・プラシッド(1999・アメリカ)
・U.M.A レイク・プラシッド2(2007・アメリカ)
・U.M.A レイク・プラシッド3(2010・アメリカ)
・U.M.A レイク・プラシッド ファイナル(2012・アメリカ)
【シリーズざっくりあらすじ(ネタバレなし)】
『U.M.A レイク・プラシッド』シリーズは、静かな湖に潜む巨大ワニの恐怖を描くモンスターパニック作品。
第1作では、湖で起きた不可解な死亡事故をきっかけに、保安官や研究者たちが調査へ乗り出す。
やがて湖には通常では考えられないほど巨大なワニが潜んでいることが分かり、静かな自然環境は一気に危険地帯へ変わっていく。
2作目以降は、巨大ワニの存在がシリーズ化され、湖周辺の住民や訪問者、調査に関わる人々が次々と危険に巻き込まれていく。
作品が進むほどB級モンスターパニック色が強まり、巨大ワニの数や被害も派手になっていく。
一方で、基本構造は「湖」「巨大ワニ」「逃げ場の少ない自然環境」「人間側の油断や欲」が軸になっている。
ファイナルでは、ワニを隔離・管理しようとする発想まで登場し、シリーズらしい大味なサバイバル展開に繋がっていく。
全体としては、リアリティよりも巨大ワニ映画としての勢いと娯楽性を楽しむシリーズ。
▶感想:
1作目はまだ普通にパニック映画としてまとまっていて、シリーズが進むほどCGもお粗末でB級感が強くなる、けどそれでいい!と思える、これぞB級っていう粗があっても楽しめる作品ですね。
細かい整合性より、巨大ワニが暴れる映画として観るのが正解ですね。ツッコミところは多いけど、そーゆーのは気にしちゃダメ。ただただ、ワニ怖ぇええ~だけで良いんです。
ゆるく楽しむモンスターパニックとしてはちょうど良いシリーズで、尺も短いので4作一気に観るのがオススメ。
■ 死霊館 最後の儀式(2025・アメリカ)
監督:マイケル・チャベス
【あらすじ(ネタバレなし)】
超常現象研究家のウォーレン夫妻は、これまで数々の怪異や悪魔的存在に向き合ってきた。
本作では、彼らが長年の活動の果てに直面する“最後の事件”が描かれる。
一家を襲う不可解な現象は、単なる心霊現象では片付けられない不穏さを帯びていく。
現場に関わるほど、怪異は家族の生活だけでなく、ウォーレン夫妻自身にも影響を及ぼしていく。
過去の積み重ねと現在の危機が重なり、二人はこれまで以上に重い決断を迫られる。
信仰、家族、悪意ある存在との対峙が、シリーズの締めくくりとして描かれていく。
死霊館ユニバースの集大成的な位置づけとなるオカルトホラー。
▶感想:
完結編らしく、ホラーよりもシリーズの振り返りや夫婦の物語に重きを置いた印象。だからホラーもミステリーもなにもかもがこれまでより弱め、なので本格的なホラーが観たいって人には物足りない、けど、これ観る人はシリーズ観てきた人なので、この完結編はすごく大事。
怖さだけを期待すると少し違うんだけど、締めとしてはとても綺麗でした。
ただ、個人的にはラストシーンにある人物をちょこっとでいいから登場させてほしかっなぁ、そこだけ惜しい。
■ ディスコード(2012・アメリカ)
監督:ニコラス・マッカーシー
【あらすじ(ネタバレなし)】
母の死をきっかけに、主人公アニーは久しぶりに実家へ戻ることになる。
しかしそこは、彼女にとって決して心地よい場所ではなく、家族の記憶や過去の傷が残る場所だった。
葬儀の準備を進める中で、家の中では不可解な現象が起こり始める。
さらに姉の失踪も重なり、アニーは家そのものに隠された秘密へと向き合うことになる。
怪異のように見える出来事は、過去の家族関係や未解決の謎と少しずつ結びついていく。
家の中の空間や痕跡をたどることで、彼女は自分の知らなかった事実に近づいていく。
心霊要素とミステリーが重なった、静かな家系ホラー。
▶感想:
すごくバランスのとれていた完成された作品って印象が強かったです。ホラー×サスペンス。
ホラーからサスペンスへの流れも実に自然でシームレスで、説明や台詞をなるべく削り雰囲気に重きを置いて、空気感で読み解いていく感じはJホラーにも近いものがある。
クリムゾンピークみたいに、ゴーストがほとんど意味を成してないような、ただの素材配置でなく、サスペンスなのにしっかりゴーストが絡んでくるのは、どちら側が好みの人にも刺さりやすい。
画面的な派手さはないけど、家の中の不穏さで引っ張るシチュエーションスリラーのような様相もあり、とにかく全体のまとまり、バランスが良い。
小規模だけどクオリティ高い名作だと思いました。
■ ディスコード/ジ・アフター(2014・アメリカ)
監督:パトリック・ホーバス/ダラス・リチャード・ハラム
【あらすじ(ネタバレなし)】
事件現場の清掃員として働くジューンは、ある日FBI捜査官から奇妙な話を聞かされる。
彼女の実母は、過去に猟奇殺人鬼“ジューダス”の被害者だったというのだ。
その頃からジューンの周囲では、不穏な夢や幻覚のような現象が起こり始める。
彼女は自分の過去と、猟奇事件との繋がりを探ることになる。
前作で描かれた出来事の影も残り、物語は新たな人物を中心に進んでいく。
霊的な恐怖と連続殺人事件の要素が絡み合い、現実と幻覚の境界が曖昧になっていく。
前作の設定を引き継ぎながら、別視点で広げた続編ホラー。
▶感想:
前作よりも続編感を出そうとしている作品。でもね、前作が綺麗に終わってたし、続編無理あるんじゃない?っていう最初からあんまり期待してなかったけど、案の定の出来の悪さでした。個人的には駄作。
完全に前作ありき。前作の余韻があるからまだ観れるってだけで、前作ぬきにしたら全然面白さはない。練り込みが雑すぎましたね。ツッコミところも多いし、後味も悪い。綺麗に完結はするものの、ふわっと流された◯◯とかのことを見終わったあと考えちゃう。設計不足。
■ ダークハウス(2015・アメリカ/イギリス)
監督:ウィル・キャノン
【あらすじ(ネタバレなし)】
幽霊屋敷として知られる廃墟で、大学生たちが惨殺される事件が発生する。
捜査を担当する刑事は、心理学者と共に唯一の生存者から事情を聞くことになる。
生存者は、仲間たちが霊的な存在によって殺されたと語る。
一方で、現場には彼らが残した映像もあり、証言と記録映像が並行して事件を浮かび上がらせていく。
最初は半信半疑だった調査側も、話を聞くうちに不可解な点へ気付き始める。
廃墟で何が起きたのか、そして彼らがなぜそこへ向かったのかが徐々に明らかになっていく。
捜査ものとオカルトを組み合わせた、シチュエーション型ホラー。
▶感想:
事件の聞き取りと過去映像で進む構成。RECみたいな全編主観カメラのPOVでなく、現在の捜査をメイン軸にして、映像から次第に掘り下げていく感じ。現在と映像をいったりきたりさせて、ミステリー要素の解明を遅らせていく分、最後まで楽しめる。けど、ホラー慣れしてる人にとっては読みやすい。そして読み通りの結末だけど、それもまた悪くない。あーやっぱこうなっちゃったなぁっていう、納得でスッキリ。
ただクライマックスからラストまでのところ、少し設計が足りなくて勢いだけで押した感があって、そこが惜しいかった。
もう一押しで名作になれた作品って感じ。雰囲気はしっかりあるので、オカルト捜査ものとして観るのがオススメ。
■ PIGGY ピギー(2022・スペイン)
監督:カルロタ・ペレダ
【あらすじ(ネタバレなし)】
スペインの田舎町で暮らす少女サラは、体型を理由にクラスメイトから執拗ないじめを受けている。
家族からも十分に理解されず、彼女は孤独と怒りを抱えながら日々を過ごしていた。
ある日、プールでいじめを受けた帰り道、サラは加害者たちが何者かに連れ去られる場面を目撃する。
彼女はその事実を誰かに伝えるべきか、それとも見なかったことにするべきかで揺れ動く。
被害者である彼女の中には、恐怖だけでなく、助けたくないという感情も生まれていく。
町の閉塞感、いじめの残酷さ、そしてサラ自身の選択が物語を不穏に動かしていく。
社会派の視点も含んだ、心理的に重いリベンジ系ホラー。
▶感想:
単純な胸糞ホラーではなく、かなり構成がしっかりした作品。ホラーでもあり、サスペンスでもあり、サイコでもあり、スリラーでもあり、成長物語でもある、たくさんの側面を内包しつつも、全体としてとてもまとまっていて完成度がすごく高い。あえてジャンルをいうなら大枠で『社会派作品』という感じかな。
主人公サラの立場や町の空気が丁寧に描かれていて、そこが、『こういうコミュニティ環境下なら、こういうイジメもあるだろうな、またこういう事件もあるかも』という、説得力があって、見終わったあとも『人の振り見て我が振り直せ』よろしく、考える余地があります。
社会派作品として観ても印象に残る一本で、名作と思いました。
今月は、モンスターパニック、災害パニック、冒険ファンタジー、オカルト、心理ホラーまでかなり幅広い月でした。
『ジュラシック・パーク』『ツイスター』『ジュマンジ』のような映像革命作品の娯楽大作が入っていたことで、全体としてはかなり観やすい流れだったと思います。
一方で、たまに無性に視たくなるワニ映画や巨大蛇映画、レイク・プラシッドシリーズのようなB級寄りのモンスターパニックも多く、気軽に楽しめる作品も多めでした。
後半は『ディスコード』『ダークハウス』『PIGGY ピギー』のように、家族の過去や閉鎖的な社会、心理的な圧迫を扱う作品もあり、軽さと重さのバランスが取れた月でもありましたね。
パニックはパニックで楽しいけど、やっぱりホラーは良い。
全体としては、派手なパニック映画で楽しみつつ、最後はやや重めのホラーや社会派寄りの作品で締まった印象です。
ジャンルの幅が広く、映画まとめとしても変化のある月でした。
本記事は鑑賞記録としての内容に限定しています。
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