て、これまで手術が必要になる重症な活動期から、症状の落ち着いている寛解期についてざっとお話しましたが、ここからはクローン病の具体的な治療についてお話していきたいと思います。
内科治療の種類、薬物療法と栄養療法について解説していきます。
内科治療は2つの療法を継続する
治療法には内科的治療と外科的治療があります。これについては説明不要ですね。外科的治療は後ほどカテゴリー『外科治療』にて。まずは内科的治療からです。
内科的治療には『薬物療法』と『栄養療法』があります。
いずれも程度は変化しますがどのステージでも共通の治療法になります。
それぞれどんな治療かご説明しますが、栄養療法はまた小難しくなるのでこれもまた後ほど。先に薬物療法についてお話していきます。
薬物療法
薬物療法は、内服薬や注射や点滴で炎症を抑えたり、免疫を抑制したり、活動期の沈静化・寛解の導入・維持目的、と内科治療はどのようなステージでも継続します。
終わりはありません。
また、IBDの直接的な治療ではありませんが、日常を楽にするためにお腹の動きをよくする薬でしたり、胃の粘膜を保護する薬でしたり、吐き気を抑える薬でしたり、そういった薬を併用します。
なので飲む量は結構多くなります。
長く闘病生活をしていますが、昔も今も変わらずこんな声を見聞きします。
「いつまで薬を飲まなきゃいけないんだろう……」
「こんなにたくさんの薬飲んでて将来大丈夫なんだろうか……」
お気持ちはわかります。私とて絶てるものなら絶ちたいです。
しかし、クローン病は根治ができない以上、治療に終わりはありません。たとえ寛解しても寛解を維持し続けるための治療は続きます。
将来の身体のことに不安になる気持ちもまたわかりますが、『今を生き抜くために今この治療をしている』のです。そして『この今の治療は明日を生き抜くためしている』のです。
今と明日がなければ、10年20年後はありません。
ですので、向き合って、受け入れて、頑張っていきましょう。
お薬の名前の表記
次回からお薬の種類についてご紹介していきますが、その前に意外と知られてない処方箋のお薬の名前の表記について簡単にご説明します。
処方箋をみると薬には『一般名』と『商品名』が書かれていると思います。
一般名と聞くと、一般的に呼ばれてる名前だろう、と想像するかと思います。
たとえば『タミフル』。
インフルエンザの特効薬として有名ですよね。『タミフルが一般名で、商品名がこの見慣れないカタカタの名前のオセルタミビルとかいうやつだろう』、そう捉えている方も少なくないのですが、これは逆です。
この一般名とは、いわゆる『本家レシピ名』と思ってください。そして商品名は、『本家レシピを元に各メーカーが製造して販売している商品名』。です。
一般名の『一般と』は、一般人にとってということではなく、業界のほうにとっての一般的という解釈をしたらわかりやすいのかなと思います。
「なんで二種類あるの?」というと、商品名のほうで処方箋を発行すると、その商品だけという縛りになっているので薬局では後発医薬品(ジェネリックが出せないからですね。そうなりますと、ジェネリックが使えません。
昔は先に『製剤名、次に一般名』の表記だったのですが、現在は安価な後発医薬品を積極的に使ってってね、っことで表記が『先に一般名、次に製剤名』に変わったんです。
こうするとことで、タミフルのたとえに戻しますと、タミフルの後発医薬品が先に表記されているのでオセルタミビル、タミフルの順の表記です。
とくに患者さんから後発医薬品NGとか拒否がなければオセルタミビルのほうを薬局では出します。
では、次回からはお薬の名前がでてきますので、表記のとこだけ覚えていただいて、『内科的治療・薬物療法①内服薬』に続きます。
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