10月映画まとめログ(2026)

きくらげ雑多ブログ
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【10月映画まとめログ(2026)】

このシリーズは、きくらげの映画鑑賞メモです。

ネタバレを避けた軽いあらすじと、見終わった直後の印象だけを残しています。

今月は、日本の心霊ホラーから海外リメイク、悪魔憑き、超常現象、サイコスリラーまで、ホラーを中心に幅広く鑑賞しました。特に『呪怨』の海外シリーズをまとめて観たことで、同じ怪異が国や監督によってどのように描かれるのか、その違いも楽しめた一か月でした。

今回は『心霊写真部』の2作品をひとまとめにし、『呪怨』シリーズはそれぞれ個別に紹介します。

 

※この記事ではネタバレを避け、個人視聴ログとして簡単な感想のみをまとめています。レビュー評価はしていません。あくまでも個人の印象です。

一部の作品については、別館にてネタバレ込みで深掘りトークを行っています。

興味のある方は、別館「ホラー館」ラベルをご覧ください。

 

■ トゥルース・オア・デア ~殺人ゲーム~(2018・アメリカ)
監督:ジェフ・ワドロウ

【あらすじ(ネタバレなし)】
大学生のオリヴィアは、友人たちとメキシコ旅行を楽しんでいた。そこで出会った青年に誘われ、廃墟となった教会で「真実か挑戦か」を選ぶゲームに参加する。

旅行を終えて日常生活へ戻った一行だったが、やがてゲームに参加した者たちの周囲で不可解な出来事が起こり始める。ゲームは終わっておらず、真実を語るか、危険な挑戦を実行するかという選択を強制されるようになっていた。

ルールを破れば命を落とすという状況の中、友人たちはゲームから逃れる方法を探し始める。しかし、隠していた秘密や人間関係の亀裂も次第に表面化していく。

身近なパーティーゲームを題材にした、超常現象系のデスゲームホラー。

▶感想:
身近な遊びを恐怖に変える発想が面白い作品でした。ゲームのルールも分かりやすく、テンポよく楽しめます。青春ホラーとデスゲームを組み合わせた、気軽に観られる一本でした。ラストのオチはかなり好き。

 

■ 心霊写真部 劇場版(2015・日本)
監督:永江二朗

■ 心霊写真部 リブート(2016・日本)
監督:永江二朗

【シリーズあらすじ(ネタバレなし)】
高校の心霊写真部に所属する少女たちは、写真に写り込んだ不可解な存在や、奇妙な現象の謎を追いかけていた。部活動の一環として心霊写真を調査していくうちに、単なる偶然や見間違いでは説明できない事件へ巻き込まれていく。

『劇場版』では、心霊写真に隠された謎を調査する中で、過去の出来事や怪異との繋がりが浮かび上がってくる。日常的な学校生活と心霊現象が交差し、少女たちは次第に危険な領域へ踏み込んでいく。

続く『リブート』でも、写真を通じて怪異を追うという基本設定を引き継ぎながら、新たな心霊現象や不可解な事件が描かれる。

心霊写真という身近な題材を使い、都市伝説や怪談の雰囲気を取り入れた学園オカルトホラー。

▶感想:
心霊写真を手掛かりに怪異を調査するという設定が面白いシリーズでした。低予算作品らしい作りではありますが、昔ながらの日本の心霊ホラーらしさがあります。個人的にはかなり好きなタイプのJホラー。写真一つ一つに背景があり、ドラマがある。いくらでも本数作れますね。今でこそサブスクでドラマシリーズやったらウケると思いました。昔のエコエコアザラク実写とか好きな方には刺さると思います。

 

■ ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷(2020・アメリカ)
監督:ニコラス・ペッシェ

【あらすじ(ネタバレなし)】
日本で起きた凄惨な事件をきっかけに、恐ろしい呪いが海を越えてアメリカへ持ち込まれる。

夫を亡くし、幼い息子と暮らす刑事マルドゥーンは、ある不審死事件の捜査を担当することになる。調査を進めるうちに、事件の関係者たちが特定の一軒家と繋がっていることに気付く。

その家では過去にも不可解な出来事が起きており、住人や訪問者たちは次々と恐ろしい体験をしていた。マルドゥーンは事件の真相を追うが、やがて自分自身の周囲にも異変が現れ始める。

複数の時系列と人物の視点を交差させながら、一つの呪いが広がっていく様子を描く。

日本の『呪怨』を原点としながら、アメリカ独自の陰鬱な雰囲気を強めたオカルトホラー。

▶感想:
なにげにまったく知らないで観た初見。かなり、ちゃんと『呪怨』でした。陰惨な犯罪スリラーのような雰囲気が強く、原型をしっかりやりつつ向こうらしさの設計です。怪異そのものよりも、人間の苦しみや不幸を前面に出した印象でした。なかなかに良かったのでハリウッド版の呪怨シリーズを観てみることにしました。それらを観てさらに振り返ると、本当にとても良くできていて、海外では伝わりにくい『呪い』というものをちゃんと描けていたと、再評価できました。

 

■ THE JUON/呪怨(2004・アメリカ/日本)
監督:清水崇

【あらすじ(ネタバレなし)】
東京で暮らすアメリカ人留学生カレンは、福祉施設でのボランティア活動として、一人暮らしの高齢女性が住む家を訪れる。

しかし、その家にはどこか異様な空気が漂っており、室内では説明のつかない現象が次々と起こり始める。やがてカレンは、過去にその家で凄惨な事件が起きていたことを知る。

一方、家に関わった人々も次々と不可解な体験をしており、それぞれの出来事が少しずつ繋がっていく。

家に残された強い怨念は、住人だけでなく、そこへ足を踏み入れた者たちにも容赦なく襲いかかる。

日本版『呪怨』の基本設定と恐怖演出を引き継ぎながら、外国人の視点から日本の怪異を描いたハリウッドリメイク作品。

▶感想:
清水崇監督自身がリメイクを手掛けているだけあって、日本版の雰囲気がしっかり残っています。海外作品でありながらJホラー特有の不気味さが健在で、日本版をより丁寧に整理したセルフリメイクとしての完成度も高い印象でした。あの家に外国人家族が住んでるという違和感もまた面白かったです。

 

■ 呪怨 パンデミック(2006・アメリカ)
監督:清水崇

【あらすじ(ネタバレなし)】
東京で暮らすアメリカ人学生オーブリーは、日本で入院している姉カレンのもとを訪れる。しかし、姉が関わった不可解な事件を調べるうちに、恐ろしい呪いの存在を知ることになる。

一方、東京へ転校してきた女子高生アリソンも、同級生たちと訪れた不気味な家で異常な体験をする。

さらにアメリカでも、ある集合住宅に暮らす家族の周囲で不可解な現象が起こり始めていた。

一見無関係に思える複数の出来事は、やがて同じ呪いへと繋がっていく。日本の一軒家から始まった恐怖は、国境を越えて新たな人々を巻き込み始める。

前作の設定を引き継ぎながら、呪いの広がりを描くシリーズ第2作。

▶感想:
前作よりも登場人物や舞台が増え、呪いの規模が大きくなった印象です。複数の物語を並行して描く構成も『呪怨』らしく、シリーズとしての広がりを楽しめました。日本版にはなかった設定も追加され、同じような展開の繰り返しや焼き直し感はなく、続編らしく描けていて面白かったです。

 

■ 呪怨 ザ・グラッジ3(2009・アメリカ)
監督:トビー・ウィルキンス

【あらすじ(ネタバレなし)】
シカゴの集合住宅では、かつて起きた不可解な事件の影響が今も残っていた。住人たちの周囲では奇妙な現象が相次ぎ、建物には不穏な空気が漂い続けている。

その頃、日本では伽椰子の過去に関わる女性ナオコが、呪いを終わらせるためアメリカへ向かおうとしていた。

集合住宅に暮らす若い女性リサは、家族や住人たちの異変に気付き、次第に恐ろしい出来事へ巻き込まれていく。

呪いの正体を知るナオコは、独自の方法で事態を収めようとするが、怪異は容赦なく人々を追い詰めていく。

前2作から続くアメリカ版『呪怨』の物語を引き継ぎ、呪いを終わらせようとする人々の姿を描いたシリーズ第3作。

▶感想:
監督交代によって、前2作とはかなり違った雰囲気になりました。やはり、『呪い』の解釈が大きく違っていて、呪怨よ記号は表面的に拾えてるものの、別作品に感じます。どうしても、この解釈違いは否めないのですが、だからこそ、日本人ではなく外国人がリメイクしたらどうなるのかな?という違いを楽しめる作品ではあります。そして、ここまで観て2020年版を振り返ると、日本人なしで呪いというものの解釈がちゃんと伝わっていて、長い年月をかけてJホラーの文法が伝わったんだなぁという嬉しい実感がありました。

 

■ ポゼッション(2012・アメリカ/カナダ)
監督:オーレ・ボールネダル
製作:サム・ライミ

【あらすじ(ネタバレなし)】
妻と離婚したクライドは、週末になると二人の娘を預かり、一緒に過ごしていた。ある日、立ち寄ったガレージセールで次女エミリーが古い木箱を気に入り、購入することになる。

ところが、その箱を手に入れてからエミリーの様子が少しずつ変わり始める。異常なほど箱に執着し、突然怒り出すなど、それまでとは違う不可解な行動が目立つようになっていく。

娘の変化を心配したクライドは木箱の由来を調べ始め、ユダヤの伝承に登場する邪悪な存在「ディビューク」との関係を知る。

やがて家族の周囲でも恐ろしい現象が起こり始め、クライドは娘を救うため、専門家の助けを求めることになる。

実際に話題となった「ディビューク・ボックス」の都市伝説から着想を得た、悪魔憑き系のオカルトホラー。

▶感想:
悪魔憑きという定番の題材ですが、ユダヤ教の伝承を取り入れている点が興味深い作品でした。家族ドラマとしてもまとまっており、サム・ライミ製作らしいホラー演出も楽しめました。良い意味でシンプル、王道、てんぽもよく、ドラマもちゃんと熱いです。深さはあまりありませんけど。

 

■ イット・フォローズ(2014・アメリカ)
監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル

【あらすじ(ネタバレなし)】
19歳のジェイは、交際相手の青年と一夜を過ごしたことをきっかけに、奇妙な存在に追われるようになる。

その存在はさまざまな人間の姿をして現れ、ゆっくりと歩きながら執拗に近付いてくる。姿が見えるのは限られた人間だけで、どこへ逃げても追跡をやめることはない。

青年から恐ろしいルールを聞かされたジェイは、友人たちの協力を得ながら、正体不明の存在から逃れる方法を探し始める。

しかし、相手はいつ、どこから現れるか分からず、日常の何気ない風景さえ恐怖の対象へと変わっていく。

常に誰かに追われているという不安を、独特の映像表現と音楽によって描いた異色のホラー。

▶感想:
非常にシンプルな設定ながら、恐怖の作り方が独創的でした。何も起きていない場面でも画面の隅が気になってしまう演出が見事です。静かな緊張感が最後まで続く作品でした。「新しい都市伝説を観た」、という感触が残る、シンプルながらも完成された作品で、面白かったです。

 

■ イノセンツ(2021・ノルウェーほか)
監督:エスキル・フォクト

【あらすじ(ネタバレなし)】
夏休み、9歳の少女イーダは、自閉症の姉アナと両親と共に郊外の集合住宅へ引っ越してくる。

新しい環境で退屈していたイーダは、同じ団地に暮らす少年ベンや少女アイシャと知り合い、一緒に遊ぶようになる。

やがて子どもたちは、自分たちに不思議な能力が備わっていることに気付き始める。最初は物を動かしたり、互いの感覚を共有したりする程度の遊びだったが、能力は次第に強まっていく。

しかし、幼い子どもたちは力の危険性や責任を十分に理解しておらず、些細な感情の変化が思いもよらない事態を引き起こしてしまう。

大人たちの知らないところで、子どもたちだけの世界は少しずつ危険な方向へ進んでいく。

子どもの無邪気さと残酷さを、超能力という題材を通して描いた北欧のサイコスリラー。

▶感想:
大友克洋の童夢からインスパイアされたという本作。かなり似ている、けれどもパクり感はありません。しっかり独立した1つの作品になってます。子どもたちの自然な演技と、日常の中に潜む不気味さが印象的でした。超能力を派手な見せ場ではなく、幼い精神性と結び付けて描いている点が興味深い作品です。静かな演出ながら、かなり重い余韻が残りました。考察の読み応えのある作品で、名作と思えました。

 

■ THE SIN 罪(2024・韓国)
監督:ハン・ドンソク

【あらすじ(ネタバレなし)】
新人女優シヨンは、実験的な芸術映画の撮影に参加するため、山奥にある廃墟へと向かう。

しかし、現場を仕切る監督は具体的な演技指導をほとんど行わず、シヨンたちに奇妙な振り付けのダンスを繰り返させるばかりだった。

不穏な雰囲気の中で撮影が続くが、ある日、女性スタッフが屋上から転落するという衝撃的な事件が発生する。ところが、死亡したはずの女性は突然起き上がり、周囲の人々へ襲いかかり始める。

撮影現場は瞬く間に混乱へ陥り、逃げ惑うスタッフたちは次々と異常な現象に巻き込まれていく。

やがて、奇妙なダンスや撮影場所に隠された秘密が少しずつ浮かび上がり、事態はさらに予測できない方向へ進んでいく。

呪術、ゾンビ、因縁といった要素を組み合わせた韓国製オカルトホラー。

▶感想:
序盤の不気味な雰囲気から、一気に展開が変わっていく構成が印象的でした。さまざまなホラー要素が詰め込まれており、かなり独特な作品です。後半からの展開は前半とは質が変わり、なるほど、となります。掘り下げて考えていくと非常に深く、考えさせられる要素も多いです。韓国ホラーらしい因縁や呪術の描き方も楽しめました。これはかなり好みでしたね。

 

■ 亡霊学級(1996・日本)
監督:鶴田法男

【あらすじ(ネタバレなし)】
ある女子高生は、学校生活の中で見知らぬ少女の不気味な姿を目撃するようになる。

最初は気のせいだと思っていたものの、不可解な現象は繰り返され、次第に日常生活にも影響を及ぼし始める。周囲の友人たちは彼女の話を信じず、恐怖漫画の読みすぎではないかと考えていた。

一方、別の場所では、かつて亡くなった少女の姿が写真に写り込んでいるのではないかという疑惑が持ち上がっていた。

それぞれの人物が少女の正体を調べていくうちに、過去に学校で起きた出来事と、現在の怪異との繋がりが見え始める。

日常的な学校の風景に、説明のつかない恐怖が静かに入り込んでいく。

Jホラーが広く知られる以前に制作された、つのだじろう原作の学園心霊ホラー。

▶感想:
後のJホラーへ繋がる、いわゆる型を作ったと評されている作品で、興味深さはありましたが、正直、肩透かしを食いました。個人的には辛口評価せざるをえませんし、面白くはなかったです。でも、ビギナーさんで、90年代の日本の心霊ホラーらしい、素朴で不気味な雰囲気が楽しみたい、という方には良いかもしれません。

 

【10月まとめ】

今月は心霊ホラーやオカルト作品を中心に、さまざまな国の恐怖表現を楽しんだ一か月でした。特に『呪怨』の海外シリーズをまとめて鑑賞したことで、日本で生まれた怪異がハリウッド作品へと展開し、監督や制作体制の変化によって作風も変わっていく様子を比較できたのが印象的です。

 

また、『ポゼッション』や『THE SIN 罪』のように、宗教や呪術、古くからの伝承を題材にした作品もあり、国や文化による怪異の捉え方の違いも楽しめました。一方で、『イット・フォローズ』や『イノセンツ』は、比較的シンプルな設定から独特の心理的恐怖を生み出しており、派手な演出だけではないホラーの奥深さを感じられます。

 

『心霊写真部』や『亡霊学級』といった日本の学園ホラーも、昔ながらの怪談や心霊現象を楽しめる作品でした。海外のホラーと並べて観ることで、Jホラー特有の湿度や日常に潜む不気味さが改めて際立ったように思います。

 

全体としては、超常現象そのものの怖さだけでなく、呪いの伝播、宗教的背景、人間の心理、子どもの残酷さなど、さまざまな角度から恐怖を描いた作品が揃いました。同じホラーというジャンルでも、その表現方法や物語の組み立て方には大きな違いがあり、幅広い作品を楽しめた一か月でした。

 

本記事は鑑賞記録としての内容に限定しています。
個人的な余談や派生の話題は別サイト側に整理しています ↓

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⚠ 注意: この先はネタバレを含み、ホラー特有の流血や少しグロテスクな表現に触れています。苦手な方や18歳未満の方はご遠慮ください。ご覧になる際は自己判断でどうぞ。

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