今回は経腸栄養剤と似てるけど扱いが違う、『高カロリー栄養食』について解説と紹介をします。
自分で買える食品扱いの栄養剤
処方箋が必要なお薬扱いの栄養剤と違い、食品扱いの栄養剤はドラッグストアなどで自分で購入ができ、パッケージには『高カロリー栄養食』のように『栄養食』と明記されています。
栄養食は様々なメーカーから発売されており、フレーバーも大変種類が豊富で飽きにくく、また、自分の好みに合った飲みやすい味の鉄板を見付けることができますので、継続しやすいですね。
テルミール、アイソカル、メイバランス、アルギーナ、クリミール、エリプッチなどがあります。基本的に栄養剤と同様に1ml=1kcalで、経腸栄養剤と同様に食事の代替となるよう栄養素のバランスがとれた『総合栄養食』になります。
ほとんどがミルクベースでできており、経腸栄養剤のようにとろみがあってべっとりしてますが、経腸栄養剤に比べてかなり飲みやすく作られています。飲みやすさ重視。
その他、エネルギー補助食品
ハイカロドリンク、アイソカルジェリー、カップアガロリーなどがあります。こちらは『水分とエネルギー補給目的』ですので糖質がほとんどです。
私たちIBDの場合は経腸栄養剤(消化態栄養剤)が処方されますので、自分で購入することはほぼほぼないかと思いますが、ストックがなくなってしまい、かつ次の外来まで間がある場合など、自分で購入できるものがあるというのは1つ心強いですよね。
間食として差し込んでエネルギーを補うのも望ましいです。
ドラッグストアにはあまり種類がありませんが、病院の売店などには豊富に揃っていますので、外来帰りに覗いてみてください。
また、これら栄養食や補助食品は、妊娠中や、食欲不振の風邪でしたり、食の細い高齢者など、病気と直接関係のない一般の方、特に体重減少がみられる方に向いています。
ジャネフの『リキッドダイエットK-4S

こちらはジャネフの『リキッドダイエットK-4S』シリーズです。
療養型病棟や介護施設で、ほとんど食事のとれない患者さん利用者さんに、鼻からの経管や胃ろうで1日の必要量を落とします。
まるでIBDの経腸栄養剤のようですが、特に消化態というわけではなく栄養食です。
つまり、処方箋が必要な経腸栄養剤との本質的な違いは、消化態栄養ではないため『分子量の大きさ』、『性能の違い』と『飲みやすさ』と捉えて良いでしょう。目的が治療ではなく『飲むこと』や『栄養を摂ること』にあるためです。
同じ栄養をとるでも、消化というプロセスの違いや症状を落ち着かせる働きなど、違いがありますね。
IBDの場合、消化器に異常があるので望ましいのは当然、消化態栄養のほうになります。
エレンタールやラコールが飲めなかった場合の手段ですね。
高齢者施設では『とろみ食』にテルミール一本つけたり、間食にアイソカルジェリーなどを入れてエネルギー量を賄ったりすることが多いです。
ハイカロドリンクやアイソカルジェリーは水分補給を兼ねることができますので定番ですね。
①テルミールミニ(テルモ)
②アイソカル100(Nestlé)
③メイバランス(meiji)

④アルギーナ(morinaga)

⑤クリミール(morinaga)
⑥エリプッチ(フードケア)

⑦ハイカロドリンク(キューピー ジャネフ)

⑧アイソカルジェリー(Nestlé)

⑨カップアガロリー(キッセイ薬品工業)
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