天気と不調の関係・低気圧不調

IBDの暮らしと健康
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『天気と不調の関係・低気圧不調』

昔から天気が悪いと古傷が痛むなんて耳にしますが、健常者の方もIBDの方も、少なからず天気が悪い日は体調があまりよくないといった経験があるかと思います。

主な症状として、頭痛がする、怠い、耳鳴りがする、お腹が張る、吐き気がする、などがありますよね。

特に私たちIBDの場合はお腹が張って苦しい、吐きそう、腸閉塞になりそう、ってくらいにはしんどいことも多々ありますよね。

さてさて、きました!!悪夢の梅雨です!!

そんなわけで今回は天気と不調の関係『低気圧不調』についてお話していきたいと思います。

 

低気圧不調の認知と理解

昔は天気のせいで体調が悪くなると、職場では「気合いが足りない」など理解を得られないことが多かったそうです。

というのも、不調になるならないはかなり個人差が大きく、へっちゃらな方はへっちゃらですし、まだ低気圧不調というものがまっっったく周知されていなかったからですね。

現在でも低気圧不調という名を知る方は少なく、理解はまだ薄いですが、昔と違って『天気が悪いと不調になる人もたまにいる』くらいには知れ渡ってきてます。

しかし、これについてやはり年長の方々は『現代病』「結局のところ若い世代は弱い」「甘ったれ」と思ってる方が多いのもまた事実です。

同様に女性の『生理』も今も昔も理解が薄いですよね。昔は男性上司からはそもそも女性ならではの不調の理解はなく、辛くても気合いで頑張るしかありませんでした。女性の職場でも『生理は女はみんなくるもの、自分だけ甘えるな』という風潮が当たり前でしたが、現在は女性ならではの不調には理解はだいぶマシになりましたね。モラハラになりますから。

生理だって酷い場合は救急車呼ぶこともありますから、甘くみられたら困りますよね。

生理のときに低気圧になりますとかなり重く辛くなります。

低気圧不調は現代病ではありません

昔から変わらず在り続けています。というより人間、いえ動物である以上、気候や気圧の影響を大なり小なり受けるのは至って自然なことです。

我慢することしかできなかった昔と違い、現代では学校でも社会でも以前よりも自身の不調を声に出しやすい社会環境になったこと、そしてその声に応じなければならなくなったという社会背景が周知されるキッカケになっており、そのため理解は徐々に拡がった反面、見る人によってはまるで現代病のように映っているというのが現状でしょう。

そうした誤解もいずれは解けることでしょうけど、不調は自らアプローチしていくことと自分で身体の管理していくことは誰しも必要なことですね。

私たちのようなIBDで手術歴のある方の場合、本当に腸閉塞になってしまうことがあるので、周囲の理解と自身の対策は大変重要になります。

 

そもそも天気が悪いとどうして不調になるの?

さて、では低気圧不調について具体的にお話していきます。

・原因

低気圧不調には体内の水分バランスが深く関わっています。

水分は、生命活動を維持するための重要な役割を担っており、私たちの体の大部分を構成する成分です。

気圧や天気の変化が起きると、体内の水分バランスが乱れてしまい、水分が必要以上に増えてしまうと考えられています。

体内の水分バランスが乱れる、つまり循環が悪く一部に溜まってしまったりする、そうなることで、頭痛、だるさ、めまい、むくみなどが症状としてよくみられます。めまいは吐き気を伴うこともあります。そのほか、食欲不振、下痢、肩こり、膝や手首などの関節の痛み、全身の痛み、動悸など、多彩な症状が起こります。

たとえば胃腸に必要以上に水が集まると下痢が生じます。IBDの場合、癒着が強く腸管の動きも悪いため、お腹に水が溜まると腸閉塞を起こしやくなります。

頭の血管に水が集まると、血管が拡張すし周りの神経を圧迫することで炎症が起き、頭痛が起こります。

また、水分バランスの乱れが、自律神経の乱れを引き起こし、不調の原因となることがあります。自律神経の乱れは、だるさ、めまいといった不調を引き起こします。

 

対処法

①耳マッサージ

内耳と自律神経には深い関わりがあるため、耳マッサージは効果的とされています。耳をもむ、引っ張るなど耳をマッサージすることで、症状が楽になることがあります。ぬるめのお湯でゆっくり入浴し、血行をよくすると共にリラックスすることも有効です。

②食事

自律神経を整えるためには食事も大切。必ず朝食をとり、バランスのよい食事を心がけましょう。

IBDの方で低気圧不調の予兆があった場合には、食事は軽めにする、止めて栄養剤のみにするなど、腸閉塞にならないよう備えましょう。

③運動

血流を促して体温を高めにキープすることは痛みの軽減や自律神経の安定にも重要。お腹の動きも良くなりますので腸閉塞の予防になります。

 

生活習慣でどうにもならない不調がある場合

IBDの方はいうまでもありませんが、健常者の方でも酷い方は酷いです。耳マッサージや食事や運動ではどうにもならない重い症状が起こり、低気圧のたびに日常生活に支障をきたしている場合もあります。

そうした方は、予兆を感じた時、辛くなる前に、漢方薬を服用すると良いです。

病院では、漢方薬の『五苓散(ごれいさん)』がよく処方されます。

血流の滞りが気になるときは『桂枝茯苓丸(けいぶくりょうがん)』、貧血や冷えを伴うときは『当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)』を処方することもあります。

このような漢方治療は、血の巡りをよくして、水分のバランスを整える働きがあり、原因の根本に近いところに作用するため、有用だと考えてられています。

同じ名前の漢方薬は市販もされていますので、病院にいかず薬局でご自身で購入することもできますが、症状の酷い方はやはり一度病院を受診するのが望ましいでしょう。低気圧不調と思っていた症状が、実は脳腫瘍だった、といったケースもございます。

いつものことだからと甘く見ないで、きちんと診察を受けることをオススメします。

※ちなみに私は頭痛や怠さはなるべく気合いで耐えて、お腹のほうはナウゼリン(吐き気止め)と大建中湯(お腹の動きをよくする)で対処してます。

台風や爆弾低気圧がくるときは食事もとらずにいますが、それでもかなり苦しくサブイレウスになることもしばしばあります。

狭窄がある方は十分に注意してください。

 

最後に

低気圧不調について、おおむねお伝えできたかと思います。より詳細は専門的なサイトでお調べください。あと何よりやはり病院へ。

天気予報を毎日しっかりチェックして、気圧変動のわかるアプリなども利用し、しっかりと予防と対処をしましょう。

 

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